「間違っておるかもしれんが…ヴィゼンガモット権利憲章に確かにある筈じゃ。被告人は自分に関する事件の証人を召喚する権利を有するとな?マダム・ボーンズ、これは魔法法執行部の方針ではありませんかの?」
「その通り。まったくその通り。」
マダム・ボーンズは大きく頷けばファッジの指示によりダンブルドアが連れてきた証人をパーシーが迎えに行く。
「ミス・クレスメント。お怪我もなさっているのにすみませんな、この様な茶番をお見せして。」
「1人の人生がかかっているのです。その様には思っておりませんわ。いつもお優しくしてくださって有難うございます、魔法大臣閣下。」
証人として現れたのはフィッグだった。
彼女はスクイブだ。
スクイブに吸魂鬼が見えるのかと馬鹿にするファッジ。
フィッグはずっと練習してきたのだろう。
あの日の出来事をちゃんと説明をしてくれてはいたが、まるで今本を読んできました、と言わんばかりの表現で証言をし始め、レンは小さく息を吐いてしまう。
だが、マダム・ボーンズ…彼女は公平な魔女なのだろう。相手がハリーであろうとスクイブのフィッグであろうとちゃんと話を聞こうとしてくれている。
ファッジはルシウスと仲が良い。そんな彼の側にこんな人がいるんだ…と、レンは嬉しかった。
「もういい、もうたくさんだ!たくさん練習をしてきて申し訳ないがね、吸魂鬼が其処に偶然居合わせた、なんて事を信じるものは誰1人としておらん!判決を…」
「その通りじゃ。吸魂鬼は偶然其処に現れる、そんな事はありもせんじゃろう。」
ダンブルドアはファッジの言葉に軽い調子でいうと、眉を顰めたのはファッジだった。
「あの、あの…申し訳ありません、ダンブルドア先生?」
あの少女声の魔女が個性的な咳払いをした後、手を上げながら立ち上がりダンブルドアに笑みを浮かべながら声をかける。
「失礼ながらわたくし…きっと誤解しておりますわね。ほんの僅かにですけれど、一瞬魔法省がこの男の子を襲わせた!そう仰ってる様に聞こえましたの。」
「それなら由々しき事態じゃ。コーネリウス…この件に関してのワシの見解は伝えてある筈じゃ。」