「勿論だとも。親愛なるクレスメント、貴女の信頼を裏切るような事を私も魔法省もせん。その力を魔法省の為にお使い頂くと決断して下さった貴女にその様な事は出来まい?」
ファッジの声が優しく本心からそう言っている、という事が判る声だった。
だがその視線は泳ぎどこか動揺を隠せない、そういった感じだろう。
「さ、クレスメントの意見もいただけた事だ、判決と行こう。」
ハリーの無罪に賛成な者、有罪に賛成な者…それらを挙手制で多数決を取っていく。
有罪に賛成な者はファッジとパーシー、そしてアンブリッジの3人だけだった。
「よろしい。無罪放免とする。」
そうファッジは言うと終了の音を鳴らし、さっさと法廷を後にする。
そしてメンバーも各自レンに挨拶をしてから法廷を後にしていき、レンは早々に立ち去ったダンブルドアを追うハリーを追う様に法廷を後にした。

「おはよう、アーサー」
そう言う魔法使いの声が聞こえる。
アーサーが其処で待っていてくれたのだろう。
「ミスター・ウィーズリー。御機嫌よう。途中までご一緒させていただいてもよろしくて?ファッジ大臣に案内していただいていたのだけれど…お忙しい様でお先に行かれてしまったの。」
他のメンバーが居る手前そう言えば、アーサーはにっこりして頷いてくれた。
「ハリー、無罪おめでとう。」
レンはハリーの耳元でそう囁くとハリーはニヤリとしては「有難う」と答えてくれる。
レンはそのまま2人の後ろを付いて歩いていた。
「キミを直ぐ連れて帰ろう。吉報をキミから皆に伝えられる様に。ペスナル・グリーンのトイレに行くついでだから。さぁ」
「それじゃトイレはどうするつもりなの?」
ハリーはニヤニヤしながら聞いていた。
レンはトイレ?と思ったがハリーの表情が最近の沈んだ顔では無い、晴れた顔をしているのに黙って聞く事にし、同時にレンの心も明るくしてくれた。