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レンが思わず僅かに頬を赤らめれば、その言葉で頬の赤みを強めてしまい「揶揄わないで下さい」と一言漏らし、隣のジニーの肩に顔を埋めて隠す。
「こちらのお嬢さんはレンと仲が良いのかね?」
「姉の様に慕ってます。」
「後輩の面倒見も良いとは、実に素晴らしい。優秀な者は上からも下からも慕われ支持されるものだ。」
「せ、先生。もう私は良いですから…茹で上がってしまうので、もう褒めないでください。それ以上褒められるのはなんだか恐れ多いです。」
レンが慌て始めれば、スラグホーンは楽しそうに笑った。
ジニー側で「もー帰りたい。」と消えそうな程小さな声で囁けば、ジニーはそれが聞こえたのだろう、レンを見ればニヤリと笑った。
次はネビルの番だった。ネビルはとても居心地が悪そうで、ネビルのご両親はベラトリックスと他2人の死喰い人に拷問され続け正気を失ってしまっている。ネビルを面接した結果、両親から何かの才能を受け継いでいるかどうかについては結論を保留にしたようだった。
「さぁ、今度は…ハリー・ポッター!一体何から始めようかね?夏休みに会った時は、ほんの表面を撫でただけ、そういうような感じでしたな!」
そして最後のメインイベントと言わんばかりにハリーの方を見遣り、そう言う。
選ばれしもの。今はキミはそう呼ばれているとそう言うが、ハリーは何も言わなかった。
ハリーのご両親がなくなったあの事件を恐ろしい噂を聞いたとハリーは尋常ならざる力を持っているに違いない。とそう言うがザビニがこほんと咳をした。
「それはどうかな。尋常ならざる力ならクレスメントの方だ。」
「そうでしょうよ、ザビニ。貴方はとっても才能があるものね。…格好をつけるっていう才能…」
「おやおや!」
スラグホーンの背後から怒りの声が上がれば、スラグホーンは振り返って心地良さそうにくすくす笑った。
ジニーの視線がスラグホーンの巨大な腹を乗り越えてザビニを睨みつけていた。
「ブレーズ、気をつけた方がいい!こちらのお嬢さんがいる車両を通り過ぎる時に、ちょうど見えたんですよ。それは見事な『コウモリ鼻糞の呪い』をかけるところがね!私なら彼女に逆らわないね!」
サビニはフンッという顔をしただけだった。
この夏相当な騒ぎがあったしその真っ只中にキミはいた。とスラグホーンは言うと、ハリーは頷いただけで何も言わない。
それをスラグホーンは慎み深いと喜んだ。さすがダンブルドアのお気に入りなだけある、と。
「キミはやはりあの場にいた訳だね?しかし、そのほかの話は、あまりにも、もちろん扇情的で何を信じるべきか判らないと言うわけだ。例えばあの伝説的予言だが…」
「僕達予言を聞いてません!」
ネビルがセラニウムの様なピンク色になりながら言った。
「そうよ。私もネビルもレンも居たわ。選ばれし者なんて馬鹿馬鹿しい話は、日刊預言者新聞の、いつものでっち上げよ。」
その言葉にスラグホーンはがっかりした様だった。
本当かね?という様な眼差しでレンを見つめたが、レンはみんなの顔を立て、小さく頷くだけにとどめた。
そのあとはずっとスラグホーンの思い出話になっていた。彼が教えた著名な魔法使い達の逸話で、だらだらと午後が過ぎ、レンはあの双子の「特許・白昼夢呪文」を買ってくるんだったと心底思った。
教え子達は、全員喜んでホグワーツの「スラグ(ナメクジ)クラブ」とかに属したという。
レンは机の下で指輪をいじり『退屈で死にそう。』と指輪に祈れば、なんだそれ。と笑っていそうなジョージの返事が直ぐにあった。
『新しい先生が汽車でランチに招待してくれて…』
『良かったじゃないか。』
『有名になりそうな生徒を集めてお気に入りとして集めるのが好きみたい。スラグクラブって昔?は呼ばれていたみたい。』
『それじゃレンもハリーもナメクジの飾り棚に飾られる訳だ。』
『ジニーもいるわ。ジニーが呪いをかけたところに遭遇して気に入ったみたい』
『さすが我らが妹だな。』
レンが話なんか聞いているふりだというのがジニーには分かったのだろう、ふと指輪を覗き込めば何の話?と言いたげに首を傾げていた。


(P.71/全P.208)
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