第15話:記憶障害

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「スラグホーン先生。」
レンは夕日が見え始めランプが灯った頃に、あまり話の腰を折らぬ様なタイミングで、彼にそう声をかけて小さく手を挙げる。
「レン、どうしたのかね?」
「失礼ながら、もう直ぐホグワーツに着くと思われますので、そろそろ制服に着替えたり支度をしなければ…楽しくお話をして下さっていらっしゃったのに、申し訳ありません。」
レンのその言葉にスラグホーンはハッとした様に時計を見遣れば、もうこんな時間か!と驚いた様子だった。
「なんと気付かんかった!レン、キミは本当に気の利く娘さんだ。有難う。30分もしないうちに到着するだろう。さぁ皆、もうお帰り。マクラーゲン、ノグテイルに関する例の本を借りにそのうち私のところに寄りなさい。ハリー、ブレーズ、レン…いつでもおいで。ミス、貴女もどうぞ。」
ジニーにもそういうとスラグホーンは皆をやっと開放した。
ザビニはハリーを押し退けて暗い通路にでながら、意地の悪い目つきでハリーを見た。ハリーはそれに負けじとおまけをつけて睨みつけていた。
ハリーとレン、ネビルとジニーの4人はザビニの後をついていく様に歩いている。
「レン、助かったよ。終わって良かったー。変な人だね?」
ネビルがそういうと、ハリーはザビニから目を離さずに「ちょっとね。」とだけ返事をする。
ネビルはジニーがどうしてあそこにいたの?と聞くと、ジニーはDAに来ていたザガリアス・スミスがしつこく魔法省で何があったかを聞く所為で鬱陶しくなり呪いをかけてやったのだという。それにスラグホーンが遭遇し、罰則を食らうのかと思えば、ランチに招待されたらしい。
「美人とか家柄で招待されるよりマシだわ。」
「母親が有名だからって招かれるよりもね、まともな理由だよ。それかおじさんが…」
とハリーも続けて言ったが、ハッと何かを閃いた様な表情をすると、「3人とも後で会おう。」そう声を顰めていうと、透明マントを着てサビニを追っていってしまった。
レンはジニーと分かれたところで「少し様子を見てくるわね。直ぐ着替えに戻るわ。」とだけ言い残し、自分に目くらまし魔法をかけるとハリーが行ったであろうコンパートメントへ向かった。
耳をすませば、ドラコ達とザビニは一緒にいる様で、スラグホーンの狙いをドラコは聞いていた。
いいコネを持っている連中に取り入ろうとしていただけだとザビニは答えていた。
他に呼ばれていた者に関して聞き、マクラーゲンはドラコ曰く魔法省に顔がきく、ベルビィはバンジー曰く間抜け、ネビルは尊いポッターを一目見たかったのとあの場にいたからだ。とドラコは嘲笑う様にいう。
ジニーに関しては可愛いだけだとバンジーは気に食わない様に言っていた。
「あとはあのクレスメントがいた。彼女の見た目と能力を褒め称えたが、彼女は然程興味がなさそうだな。褒められ慣れてない様に焦ってはいたが。ずっと見ていたが時折退屈そうにしていた。」
それを聞いてドラコはどこか面白くなさそうに「へぇ。」と声を漏らす。
「彼女を選んだ事は評価してやってもいいけどな。父上を気に入っておられた全盛期のスラグホーンならまだしも、今のボケてきた爺さんには興味はないだろう。彼女は時期にまた僕の隣に戻してみせる。」
レンはそれにくだらない。と、その場を立ち去り、そして自分のコンパートメントへ戻った。


(P.72/全P.208)
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