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「行こう。」
ハリーはレンの腕を掴んでスタスタと歩いていけば、レンは小さく苦笑してしまう。
談話室に戻ると7年生が5、6人いるだけで静かなものだった。
「キミがそれをもらうだろうと思ってたわ。おめでとう。」
そう声をかけたのは1年先輩のケイティ・ベルだった。
ケイティはハリーの胸のバッジを指して離れたところから声をかけていた。
「いつ選抜するのか教えてよ!」
「バカなこと言うなよ。キミは選抜なんか必要ない。5年間ずっとキミのプレイを見てきたんだ。」
ケイティは初めからそれではいけないとハリーに警告をした。
友達や昔馴染みを選んで潰れたチームは沢山あるとそういえば、ロンはバツが悪そうに噛みつきフリスビーで遊び始めた。
レンはハリーの手が離れれば壁際の人から離れた席に座った。
日差しが差し込んでいてとても心地が良い。
ホグワーツでこんな時間を過ごせるとは思わなかった。
鞄から本を出して読み始めようとするも、髪がぱらぱらと落ちて視界に映れば耳にかけ直し、杖を軽く指先で動かしながらその本を読み耽っていた。
「隣、良い?」
「えぇ。日当たり良好で、気持ち良いわよ、ここ。」
「うん。杖変えたんだね?」
「えぇ。オリバンダーに杖を見てもらったの。杖の声を聞いてもらったら元の持ち主に忠誠が残ったままだって言うから…帰りたがってるのを無理に使っても可哀想だもの。」
レンがそう切なそうに言えば、ハリーは小さな声で「セドリックの事、好き?」と聞きレンは思わずきょとんとした。
「嫌いではないわね。はっきり好きと言うには時間が足りなかったわ。でも嫌な思いはした事がなかったし、良いお友達にはなれてたとは思うけれど…私の本性を知ったら去られる自信はあるわね…。」
レンがそうはっきりいえば、ハリーはどこか嬉しそうだった。


(P.80/全P.208)
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