「今度はなんの勉強をしてるんだい?」
「変化術よ。別人に変身して、双子に悪戯してやるの。」
「本気だったの?」
「勿論よ。あの2人に悪戯で参ったって言わせられたらちょっと誇らしい気がするでしょう?」
確かに。とハリーは可笑しそうに笑うとレンもつられるようにして笑う。
「ねぇ、レン。クィディッチの選抜受けてみる気ない?」
レンはそれに驚き杖を指から落としてしまえば、ハリーは可笑しそうに笑いながら杖を拾ってくれる。
「僕、レンともっと一緒にプレイが出来たらな、って思って。」
「ハリーとクィディッチでも一緒に戦えるのは私にとってはとても嬉しい事だけれど…貴方の勇姿を目に焼き付けておきたい私もいるのよ。二人でやっていた時はハリーがいくらでもフォローしてくれてたから楽しかったわ。チームの一員だとそれではダメだもの。また今学年が終わったらとかお休みの時に余裕があったら飛び方を教えてくれる?それで猛練習して、来年挑んで見るわ。へっぽこしかいなかったら頑張っちゃうかもしれないけれど…って、あれ?私、何か変な事言ったかしら?」
レンがそう言うと、ハリーが頬を赤く染め上げて、照れくさそうに頬を掻き「あーいや、別に。」と言いながら口元を緩ませていた。
それにレンは不思議そうに首を傾げているも「確かに、スリザリンとの対戦で酷い事をレンがされたら、僕突っ込みに行っちゃうかもしれないし。」とごにょごにょと小声で言い、「ドラコにスニッチ見つけたのかと勘違いされるわよ。」とレンが言えばハリーは思わず笑ってしまったようだった。
上機嫌なハリーとロンとレンは1時間後談話室を後にし、四階下の闇の魔術に対する防衛術の教室へと向かった。
するとそこには既に重たい本を腕いっぱいに抱えたハーマイオニーの姿があり「理不尽だわ。」ともらす。
「ルーン文字で宿題を沢山出されたの。エッセイを40センチと翻訳が2つ、それとこれだけの本を水曜日までに読まなくちゃいけないの。」
「ご愁傷様。」
ロンは欠伸をしながら言えば、ハーマイオニーは「みてらっしゃい。スネイプだって山ほど宿題をだすわ。」と言うが、その言葉が言い終わらぬうちに教室の扉が開く。
スネイプがいつもの通り両開きのカーテンのようなねっとりした黒髪で縁取られた土気色の顔で、廊下に出てきた。
「中へ。」
行列がたちまちシーンとなれば、スネイプがそう言い、皆は中に入り始めた。
レンは辺りを見渡しながら入れば、なんと悪趣味な絵が多くあり、その描写に思わす目を背けた。
身の毛もよだつ怪我や奇妙に体がねじ曲がった体の部分を晒して、痛み苦しむ人の姿の絵だったのだ。
レンとハリーは隣同士で席に座れば、大丈夫?と言いたげにその背を撫でてくれ、レンは小さく微笑んだ。
(P.81/全P.208)
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