だがその前にルシウスが立ち塞がり、レンがそれを邪魔しようとするも近くにいる死喰い人がレンに襲いかかり、レンはその光線を防いだ。
そんな時、肩にそっと優しい温もりが触れ「よう仲間を護り頑張った。後は任せなさい。」耳元でそう言う数ヶ月ぶりのその声はレンの心を温かいもので満たし、涙が溢れそうだった。
「ダンブルドア!!」
ネビルの汗ばんだ顔が恍惚の表情でそう叫ぶと、死喰い人達は次々に叫び仲間に知らせて逃げて行くが、ダンブルドアは杖を一振りすれば見えない糸で引っ張った様にいとも簡単にそれを妨害した。
だがダンブルドアの登場にベラトリックスとシリウスは気付かないまま白熱した決闘を繰り広げている。
「さぁ、こい。今度はもう少し上手くやってくれ!」
ベラトリクスの赤い光線をシリウスは避け、笑みを浮かべてそう叫べば、レンは慌ててシリウスの方へと駆け出した。
「ダメ…ダメ…ッ!」
ベアトリクスが杖の杖の動きに慌てて武装解除を唱え、それが彼女に当たる瞬間、その杖からは閃光が放たれ、レンは思わずシリウスに向かって「避けて!!」と叫び彼に向かって走りながら慌ててそのカーテンとシリウスの間に盾の魔法で壁を作り、其方に飲み込まれるのを万が一の時の為に防ぐ。
が、当たって欲しくない“万が一”は当たってしまうもので、閃光がシリウスの胸を貫きハリーは悲痛の叫びをあげた。
「まだよ。まだ死なせない!!諦めてなるものですか!」
慌てて其処へ駆け寄って座ってはその上半身を抱きしめた。
その体にまだ温もりは残っており、アバダケダブラでなかった事に心底安心するも、なんの呪文だったのかは判らないが治療を急がねば、と気持ちが焦る。
「シリウス、シリウス。しっかりして…シリウス!」
その様子にシリウスを殺したとベラトリックスは喜び、死んだ死んだと歌いながらその場を去ると、ハリーはシリウスが死んだと勘違いしたのだろう「アイツを殺してやる!!」と、その場を凄い勢いで走って行く。
レンは頬をペチペチと叩けばピクリと指を動かしたシリウスに蘇生魔法をかけてやると、シリウスの顔色は若干良くなり、ホッと息を吐いた。
早くちゃんとした治療をしなくては…そう焦り、レンはその頭を胸に埋める様に抱きしめてはそのまま身を淡く光らせ、シリウスを必死に癒そうとした。
(P.15/全P.49)
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