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「あぁ…さっきよりは、楽になった…。だが、その力は、命の時間を永くはさせない…落ちた体力を、戻してくれる…それだけだ。」
「でも、やらないよりはマシよ。」
「お前の命を縮めてしまう…そうなれば、アクアの恩に、欺く事になる。わしはそれを望まない。」
「でも…。」
「わしの命が尽きた時、ハグリッドの事を頼んだぞ、友よ。」
アラゴグはそう言うと、自分の子供達に「追い出せ。そしてあの娘を2度と近寄らせるな。」と命じる。
「ちょ、ちょっと…!アラゴグ!待って…!」
アラゴグの子供達が次々にレンに襲いかかるが、レンは距離が意地でも此処から出ないと言いたげに頑張っていれば、子供達は蜘蛛の糸でレンをぐるぐる巻きにし、そのままレンを引き摺って行く。
1匹がハグリッドの小屋の所まで引き摺ってくれば、それを投げ捨てる様に捨て、森の中へと帰って行った。
「もう…アラゴグのバカ!」
レンの身をガッチリと固める様に蜘蛛の糸が覆い、それは球体の様になれば、レンは不機嫌そうに「ハグリッドー手を貸してー」と言えば慌てて戸が開き、中からハリーとハグリッドが飛び出してきた。
「え?これレン?」
「そうよ。ちょっと糸を切って頂戴。動けないの。」
ハグリッドとハリーが力任せに糸を引きちぎってくれれば、段々とその層が薄くなりやっと身が動かせると小さく息を吐いた。
「なにがあったんだ?」
レンはハグリッドに「ハグリッドを頼む。」と言った事や死を受け入れている様子以外の事を伝えれば、ハグリッドは小さく溜息を吐いた。
「でも、体力は癒す事ができたから…これから栄養のあるものたくさん食べたらきっと回復だってするわ。」
ハグリッドは大きく頷いて「そうだな。」と笑んでくれ、レンはほっと息を吐いた。
ハグリッドはそのまま4人を手を振って見送ってくれ、レンは3人に「仲直りできたのね?」と聞くと大きく頷いた。
「腹減って死にそう。」
「そうね、私もお腹すいたわ。」
「でも僕、今夜はスネイプの罰則があるから、ゆっくり食べていられないな…。」
「何か持って帰りましょうか?」
「ううん、大丈夫。急いで食べるさ。」
ハリーは胃の辺りを摩りながら言い、急ぎましょう。とレンは小さく笑う。
4人は急ぎ足で城まで来ると、コーマック・マクラーゲンが大広間に入るところが見えた。
入り口の扉を入るのに2回やり直しており、1回目は扉の枠にぶつかって跳ね返っていた。
それを見たレンは小さく溜息を吐き、笑うロンを追い越してマクラーゲンの肩をポンと叩きこっそりと魔法を解いた。

(P.111/全P.208)
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