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シリウスは苦しいと小さく笑いながら言い、レンはその心臓がしっかりと音を奏でている事を確認してから大きく息を吐く。
「もう…バカなんだから!あれ程このカーテンには気を付けて、警戒してって言ったでしょう!…死んでしまったかと思ったわ…本当に…バカ!もーバカ…バカっ!!」
「レン…ほら、あの水晶で見た光景は起こるとは限らないと言っただろう?」
「起こりそうだった!ほぼ起こってたわ!私、寿命が縮んだもの!」
「私もだよ、シリウス。笑えない冗談はよしてくれ。」
そう笑うリーマスに「すまない、ムーニー。」そう笑うシリウス。
シリウスを支えるのにリーマスも肩を貸せば、レンはそっと離れ、私にもごめんなさいは?と言おうとした時だった。
腕の印がやけに熱く、ハリーの事を思い出せばレンは慌てて階段の方へ走っていき、「レン!」と止める2人の父親の声がしレンは足を止めては振り向く。
「ハリーが危ないの。だから先に行くわ!リーマス、シリウスとネビルをお願い。神秘部の入り口の前に結界を張った。目くらまし魔法をかけてジニー、ルーナ、ハーマイオニーが居る。後は何処だか判らないけれどロンもいるはず。」
レンは大きく頭を振っては意識をクリアに保ち、その言葉にリーマスやシリウスは「レン、止めろ!」と声を上げる。
「大丈夫!2人との約束破るつもりはないから!!」
そう言いながらレンは姿を消した。
「レン、今ハリーが…」
「大丈夫、助けに行くわ。直ぐにリーマス達が来るから。」
「でも…シリウスは?」
「大丈夫。一命は取り留めたわ。ハリーを助けに行くから、もう少しだけ待っていて。」
レンはそのまま彼女らの目くらまし魔法を解き、落ち着いて瞳を閉じれば、遠くに魔力を感じる方の扉を開き急いでその場を走り去った。


(P.18/全P.49)
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