ジョージはそれに小さく苦笑を浮かべレンに視線を向けるも、レンが頷くのを見てからリーアンに付き添い城へと歩いていく。自分としては走って行きたいのだが、ハリーは店での気不味い空気の事など吹っ飛んでいるのだろう、足早に歩くレンに付いてきては「覚えてる?」とレンに声をかけてきたのだ。
「あの時、マルフォイがこのネックレスを気にしてた。」
「そうね。」
「夏の休暇の時、ボージン・アンド・バークスで彼奴が言ってたのはこれなんだ!これを覚えていて買いに戻ったんだ。」
「ハリー…なんども言うけれど、ドラコは持ち運べない様な事を言っていたでしょう?これを持っていても触りさえしなければ、誰かへの贈り物だとか言えば違和感なく運べるわ。それに修理の方法を聞いていたのでしょう?それにこれがあったのは4年前。ドラコが買った可能性は捨てきれないけれど、それよりも前に誰かが買った可能性も0ではないわ。」
「うん、僕もそう思う。あの店に行く奴はたくさんいるし、それにあのケイティの友達、ケイティが女子トイレであれを手に入れたって言わなかったか?」
ロンのその問いに「トイレから出ていたときにあれをもっていたっていった。トイレの中で手に入れたとは限らない。」ときっぱりとハリーは言ったが、それを中断させたのはマクゴナガルだった。
丁度、マクゴナガルが霙の渦巻く中、皆を迎えに石段を駆け下りてくるところだった。
「ハグリッドの話では、ケイティ・ベルがあの様になったのを、貴方達5人が目撃したと…一体何があったというのです?」
「コレです、先生。」
そういってはジョージはマフラーでぐるぐるまきにされたソレを手渡し、それをケイティが触った時に事は起こった。と簡潔的に伝えればマクゴナガルは「なんとまあ!」と声を漏らしては警戒する様な表情でそれを受け取っては再度それを確認する。
背後からフィルチが詮索センサーを高々と掲げては玄関ホールの向こうからドタドタやってくる彼に向かい「決して触れる事なく帽子で包んだまま、直ぐにスネイプ先生の所へ持って行きなさい。」とフィルチに命じ、レンはそれに処置をしてくださっているのはスネイプ先生なのか…とレンは把握。
確かに闇の魔法による呪いの系統であれば、スネイプの方が詳しいのかもしれない。と、どこかホッとしてはマクゴナガルに従う様に上階の先生の部屋へと行った。
窓ガラスに霙が打ち付け、窓枠の中でガタガタ揺れ、火格子の上で火が爆ぜているにも関わらず薄寒い部屋だった。
マクゴナガルは生徒達が部屋に入ると扉を閉めてはさっさと机の向こう側に回って、ハリー、ロン、ハーマイオニー、レン、そしてまだジョージにしがみついてはすすり泣いているリーアンとジョージの6人と向き合った。
「それで?」
マクゴナガルは鋭い口調で言った。
「何があったのですか?」
リーアンはそれに自分達は一緒に三本の箒に行った、ケイティがトイレに入りどこの店のものともわからない包みを手にして戻ってきた事、そしてケイティの表情がおかしい事、其処までは話したのだが感情が高ぶりそれ以上一言も聞き出せない状況になれば、そこからは私が話させていただいてもよろしいでしょうか?と名乗り出た。
「あのお店で変な香りがしたんです。なんだろうって気になっていたら、ケイティがその香りを漂わせてお手洗いから出てくるところでした。彼女のその瞳は虚で、ムーディ先生が授業で見せてくれた服従の呪文に酷使していた事から、服従の呪文にかかっていると思い、後を追いました。道中2人はケイティは包みを学校のある人に届けねばならないと言い続け、リーアンはその包みはおかしい、そんな事をしてはならないと言い争いをしている様でした。そして、リーアンが彼女から包み紙を奪い取ろうとしてくれたんです。ですがケイティも取られまいとし、そしてあの状況に。」
リーアンに間違い無いですか?とマクゴナガルは尋ねるとリーアンは大きく頷く。それを見遣れば、医務室に行き、何かショックに効くものを貰いなさいと指示。リーアンは部屋を出て行った。
(P.121/全P.208)
前へ | 一覧へ | 次へ