レンがついてきていない事に気づかず、誰が狙われているのか。という話で盛り上がっているようだったが、ハリーはどこか不機嫌そうだった。皆がマクゴナガルの方を持ったような発言をした事に腹を立てているのだろう。
結局誰が犯人だったにしても「マルフォイやその周りが魔法を使っていたとすれば、レンがその香りで判るはず。だって、魔法の香りが鼻について気になったって言ってたんだもの。その香りがマルフォイだったら、そう確定するには早すぎるっていわないわ。」と言うハーマイオニーの台詞にハリーは「それならあいつはもう死喰い人なんだから死喰い人の誰かかもしれない。」と言いながらレンを見遣れば、やっとレンが後ろの方にいるという事に気付いた様だった。
レンはそのままジョージを門の所まで見送っていくと、ジョージはそっとレンを抱きしめては「今年も安心できない一年になりそうだな。」と一言。
「そうね。何か起りそうではあるわ。」
「1人で突っ走るなよ?」
「何かするときは相談してくれ、でしょう?判ってるわ。」
「俺に言えなかった時はシリウスにでも。父親みたいなもんだし、話してやったら喜ぶと思うぜ?」
「…まーたお前は厄介ごとに首を突っ込みに行ってるんじゃないだろうな?って言われるのがオチよ。」
「そうだとしても、さ。…ま、また逢いにくるよ。今日は楽しかったぜ?」
「私も。貴方のお蔭で気持ちが楽になったわ。終わりはあまりよくなかったけれど。」
「そういうと思って、ほら、コレ。」
そうにやりと笑うジョージにレンは首を傾げると、身を離したジョージはレンの手の上にそっと包み紙を置き「ネックレスじゃないのは確かだぜ。」と言い、レンは思わず笑ってしまえば、包みを開けると2つの髪留めが入っていた。
ひとつはシルバー、ひとつは明るめのピンクゴールドで、スニッチのアクセントが付いている。
「ひとつはハーマイオニーにでも。」
レンはそれに微笑み返しては、お礼をいい頬に口付けをすればジョージは嬉しそうに帰っていく。
それを見送っては談話室に戻ると、丁度3人が先程の事件の事に付いて話しているようだった。
よく考えてみりゃ、うまいやり方じゃなかったよ、本当。」
「呪いは城まで辿りつく事さえ出来なかった。成功間違いなしってやつじゃ無いな。」
「その通りよ。熟達の策とは言えないわね。」
「だけど、マルフォイはいつから世界一の策士になったっていうんだい?」
そのハリーの反論にロンもハーマイオニーも返さない代わりに「そういう点で言えば、素人の方が疑いは濃いわね。」と答えるレン。
(P.125/全P.208)
前へ | 一覧へ | 次へ