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試合が近付くにつれ、ロンが精神的に参ってきては練習でヘマをする様になったのだ。
そしてとうとうデメルザ・ロビンズの口にパンチを食らわせてしまった。
どうやらパニックになってしまっていた様だ…といっても、これは後にハーマイオニーから聞いた話ではあるが。
レンはハーマイオニーの様子も心配だったが、本の内容的に翻訳の課題をさっさと済ませてしまおうと、図書室で翻訳の続きをし終え、スネイプに提出した帰りに「白黒はっきりつけましょう。私が誰と付き合おうとその人と何をしようと、ロン、貴方には関係ないわ。」と言うジニーの怒りに満ちた声がレンの耳に入り、兄妹喧嘩か?と思いながらも足を進めていく。
「自分がまだ一度もいちゃついた事がないから、自分がもらった最高のキスがミュリエルおばさんのキスだから「黙れ!!」」
「黙らないわ!貴方がメラーと一緒にいるところを、私いつも見てたわ。彼女を見る旅に、頬っぺたにキスしてくれないかって、貴方はそう思ってた。情けないわ!世の中に出て、少しは自分でもいちゃついてみなさいよ!そしたら他の人がやってもそんなに気にならないでしょうよ!」
「自分が何を言ってるか判ってないな!僕が公衆の面前でやらないからといって…!」
「ピッグウィジョンにでもキスしてたの?それともミュリエルおばさんの写真を枕の下にでも入れてるの?」
レンが喧嘩をしている人達の姿を捉えた時、それは想像を超えた規模のものだという事が判る。
ロンがジニーに杖を向け「こいつめ」と言った直後オレンジ色の閃光2人の間に入って止めていたハリーの左腕の下を通り僅かにジニーを逸れ、ハリーはロンを壁に押し付けては「バカな事をはやめろ。」と更に止め、ジニーは今にも泣き出しそうだった。
「ハリーはチョウ・チャンとキスしたわ!レンはジョージと、ハーマイオニーはビクトール・クラムとキスした。ロン、貴方だけがそれをなんだかいやらしいものの様に振る舞うのよ。貴方が12歳の子供並みの経験しかないからだわ!」
「2人ともそろそろおしまいにして寮に帰りましょう?」
レンがそう仲裁に入る様に声をかけると、ジニーはレンを力任せに抱きしめ直ぐに離れると「私がキスをしてたからってロンがつっかかってくるの!」と一言。
「どちらも頭を冷やしなさい。プライベートな事にまで嘴を突っ込みすぎなのよ。ロンもジニーも。誰がどこでいつキスをしていようが口出しすべき事ではないわ。」
「キミに判る訳がないだろ!」
「そうね。…ジニー行きましょう。今は何を言い合っても溝が深まるだけよ。冷静になってからもう一度話し合いなさいな。」
レンの差し出した手をジニーはとり、背を向けて歩き始めた2人に、ロンは再度「話は終わってないぞ!!」と杖を振るうが、レンは振り返り無言呪文でプロテゴを唱えてはその呪文を跳ね返す。
「ロン…頭を冷やした方がいいわ。」
そう言ってはハリーに目配せした後、レンはジニーを連れ談話室へと戻って行った。

(P.133/全P.208)
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