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「レン、キミのは…?」
レンも同じ様にポケットから取り出すとロンにそれを見せた。ハリーと同じ状態の小瓶がもう1つに目を丸くしている。
「ロンがどうにか自信を取り戻せる方法を考えてたんだ。それでレンの策に乗る事にした。ロンに入れたと信じ込ませる為にわざとハーマイオニーに疑われる様に入れたんだ。…レンは思わず笑っててバレるんじゃないかと心配だったよ。」
「だってわざとらしかったんだもの。」
レンは思い出してはくすくすと笑い、ハリーも自分で思い返してもそう思うと声を上げて笑う。
本当に入れてないの?とロンは疑い深く聞けば、レンもハリーもその小瓶をロンに渡し、穴が空いてないか調べてみろよと見せるも、空いていないのが判ったのだろう。それを2人に返すと「助けなんか無くたって僕はゴールを守れるんだ!!」と上機嫌で更衣室を出ていった。
「それじゃ、僕達も行こうか。」
ハリーがそう声をかけるも、ハーマイオニーは首を横に振る。
「今度はレン、貴女に話があるのよ。あの後何があったのか教えて頂戴。」
「なんの話?」
「マルフォイが病欠だって聞いたら大広間を飛び出して行ったのよ。」
「なんだって?レン、正気か?襲われた事があるんだぞ!?」
ハリーはレンを睨む様にそう言えば、レンは思わす苦笑してしまう。
「何もされてないわ。ちゃんと私が行った時は少し休ませてもらっているって医務室にいたわ。医務室ならマダム・ポンフリーもいるし襲われたりはしないでしょう?」
「襲われて“は”いない。って言ったわ。他には何かあったって事よね。」
レンはそれに深く溜息を吐けば小さく頷いた。
「告白されて、今は考えられないって断ったの。それだけよ。」
ハーマイオニーもハリーもそんな話だとは思っていなかったのだろう。瞳を丸くさせている。
「あ…私てっきり…レンを死喰い人の方へ誘い込む説得をしてたのかと…。」
「それじゃ、マルフォイは今頃打ちひしがれてるてことか。」
ハリーはどこか嬉しそうだった。
「まぁ、襲ったりする気はなかったみたいよ。私の事を叱りつけたり、仲間が僕に襲われていると心配するだろうから早く帰れ。って言ったもの。」
ハリーに手を引かれて談話室へと戻る最中も、レンがドラコを拒否した。という事実がハリーは嬉しい様で口元を緩ませていた。
談話室に戻るとグリフィンドールの祝賀パーティで賑わっており、ハリーは歓声と拍手が湧く中、参加者達に引っ張り込まれる様にして人の波に消えていき、離したくなさそうに握り続けていた手も、最終的に離されてレンはハーマイオニーと一緒に人気のあまりなさそうな所へ移動したが、次の瞬間ハーマイオニーは瞳を大きくし、その瞳に沢山の涙を浮かべると思わずレンに抱き付きその顔を埋めて隠す。
どうしたの?と聞こうとしたが、視線の先にはロンがラベンダー・ブラウンとどの手がどちらの手か判らないほど密接に絡み合いキスをしていたのだ。
レンが怒った様な顔をし歩き出そうとすれば「良いの、良いのよ…やめて…ねぇ一緒に来て。」そう弱々しく囁き、レンは一緒にこっそりと談話室を抜け出し、一番近い空いている教室へと来た。


(P.141/全P.208)
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