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「ならどうして取り上げなかったんだい?」
「その場に持ってなかったのよ。流石のプリンスも10種類以上の惚れ薬の解毒剤を調合する方法なんて教えて下されないでしょうし、一緒に行く人を選ぶべきね。…明日の夜よ。皆必死になってるわ。」
「誰も招きたい人が居ない。」
ハリーは呟いた。
「まぁ兎に角飲み物には注意いなさい。彼女は本気だったみたいだから。」
「レンは誰と行くか決まってるの?」
レンの姿に気付いたハリーがそう言うが、レンは小さく首を横に振る。
「興味なくてすっかり忘れてたわ。適当に誤魔化してのんびりしようかなって思ってるの。…取り敢えず私先に寮に戻るわね?」
レンはそう言うとハーマイオニーは小さく頷き、レンはその場を去った。
ある程度進むと、渡り廊下の様な所の屋根の上に登り、脚を屋根から下げたまま屋根の上に寝転がっては星を見上げ、それを掴もうとする様に手を伸ばした。
星の光に反射する様にキラリと光ったピンキーリング。
彼が贈ってくれてから、朝と晩、毎日挨拶だけは交わしていた。
学校にいる当時は暇があればお互いに笑わせ大会を授業中に決行していた事もあった。
それが癖になったのか、彼が自主退学した後もお互いに毎晩挨拶だけは交わしていた。
『ハリーが貴方達商品に狙われているみたいよ』
『愛の妙薬か?お前が狙われてなければそれで良いさ。』
指輪を撫でながら祈った言葉に、相変わらず直ぐに返事が戻ってくる。
『そんな変な人居ないわ。』
『マルフォイとか居るだろ。』
『彼のプライド的に使わないし、色々あるのよ。』
『その話詳しく!』
『文字数制限で無理です。』
レンはその様なものがあるとは思えないが、そう言うと『クソ〜』と一言返ってきて思わず笑ってしまう。
『ふふ。その言葉、あの時の花火を思い出したわ。』
『今度会った時に聞くからな?』
『捕まえられるならどうぞ。』
『任せとけ。』
それにまたくすりと笑えば『今日も一日お疲れ様。おやすみなさい』と一言残してレンは指輪を見るのをやめた。
本当はスラグ・クラブのクリスマスパーティにジョージを誘おうかとも考えたが、生徒以外を誘っても平気なのかどうかが判らない。それにお店も忙しいだろう。レンはそう思えば、クリスマスの予定を聞く言葉を飲み込まんでしまっていた。


(P.145/全P.208)
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