ハーマイオニーはレンを支える様に腰に腕を廻せば、レンは彼女をゆっくりと見つめる。
「私の目は…何色?」
「大丈夫、青よ。」
それにホッとしハーマイオニーに支えられ、廊下を歩いている時、ふと気になっていた事が解かれたようにヴォルデモートの言葉が頭の中に響き、その違和感が解かれた。
彼奴の言っていた父とはシリウスかリーマスの事だ…。
そう思うと血の気が引き、レンは足を止め、ハーマイオニーの支えを解く。
「どうしたの?」
「ハリーも医務室に行ってるはずだし、僕らも行こうぜ?」
ハーマイオニーやロンはそう言うが、レンは大きく首を横に振った。
「ちょっと本部まで行ってシリウスが無事か確認してくる。」
その言葉に驚き止まっている2人を置き去りにし、レンは慌ててホグワーツを飛び出しては全速力で門の所まで走り、姿をくらました。
「リーマス!シリウス!!」
家に帰って来れば直ぐに大声で彼らの名を呼ぶが、返事が無いところをみると此処にはいないのだろう。
繋げた一つの扉から本部の方へと行き、まずは厨房へと行くとクリーチャーが驚いた顔をしてレンを見上げていた。
「シリウスは何処?」
「ご主人様は何処に行くか、クリーチャーにはお話になりません。」
レンが真っ直ぐに睨み付けるとパチンッと音を立てて何処かへと消えていく。
自分の部屋へと戻ったのかもしれない。
「シリウス、居ないの?シリウス…!」
レンが大きな声で彼の名を呼ぶと、肖像画が騒ぎ、杖を一振りしてそれを黙らせれば「上にいる。すまないが今は手が離せない。」と声が聞こえ、レンは慌てて階段を駆け上がって部屋に入ると、ちょうどバックビークの手当をしているシリウスが其処には在った。
ギルはその手伝いをしていたが、レンがいる事に人手は足りると思ったのだろう、姿を隠す。
良かった…そう一言漏らしてはシリウスを後ろから抱きしめるように抱きつけば、驚くのはシリウスの方だった。
「どうした、こんな時間に。試験中じゃないのか?」
「最後の魔法史のテストはさっき終わったわ。試験の最中ヴォルデモートの声がしたの。お前の“父”は大切ではないのか?って。まさかって思って…ホグワーツを飛び出して来たの。」
(P.2/全P.49)
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