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レンはハリーに微笑みかけるも、すぐに空を見上げればその笑みも消え、不安げな悲しげに空を見上げたまま動かなくなってしまう。
そんな時、目尻に温かいものが触れ、思わず瞼を閉じれば、ハリーだった。
「泣いてるみたいに見えて。」と、どこか照れ臭そうに笑うハリーに、レンも頬を赤らめればハリーは再度口づけを同じ場所に落としては小さく笑む。
「僕が隣にいる時ぐらい、僕を見てて。」
そう悪戯っぽく言うハリーにレンは思わずその胸に身を埋めれば驚くのはハリーの番になる。
「いつも見ているわ。マグルの学校にいる時も…ずっと。でもあの時と違って、ハリーは私の事を受け止めてくれただけじゃなく傍にいてくれるようになって、簡単に私に守らせてはくれなくなったわ。そればかりか、私を守ろうと頑張ってくれる。」
「当たり前だろ。レンは僕にとって大切な人なんだ。あの頃は情けないところばかり見せちゃったけど…これからは僕にも守らせてくれると嬉しい。」
そう言うとハリーはレンを抱きしめ返しては優しい視線を落とし、レンはどこか照れ臭そうに小さく頷いては、その胸にうりうりと額を埋め、ハリーは擽ったそうに小さく笑う。
「さ、そろそろ戻ろうか。おじさんもおばさんも心配するよ。」
そう言われハリーに手を引かれてレンは隠れ穴へと歩いていく。
繋いだ手のぬくもりに、レンは僅かに俯いては「果報者ね。」と呟きこぼしてしまい、ハリーは足を止めては不思議そうに首を傾げレンに視線を落とす。
それにレンが首を傾げてしまえば、何の話?とハリーの台詞に、レンは心の声が漏れてしまっていたのね。と笑ってしまった。
「貴方と出会った頃、貴方に近付きすぎてはいけない、これ以上貴方に辛い思いをしてほしくない…そう思っていたの。それなのに、いつの間にかこんなに仲良くなれて…貴方に支えてもらっている。果報者だな、って思ったのよ。この気持ち墓場まで持っていくわ。」
「秘密を墓場まで持っていくなら判るけど、そういう気持ちは内緒にしてもっていかないでよ。」
それもそうね、とレンが微笑みこぼすとハリーは再度ゆっくりと足を進める。
「僕、レンはヴォルデモートの娘じゃなくてシリウスの娘だって思うのと、レンは信頼できる大切な人だって思っている事、これだけはこの先何年経っても変わらないって自信を持って言えるよ。だからレンは何も心配しなくていいから。」
それにレンは優しく微笑んで小さく頷いて見せると、ハリーは満足げな表情を見せ、家の中へと入っていく。
モリーが2人にホットミルクを出してくれ、飲み物とハリーと2つの温かいぬくもりにレンの心は暖かくなった。


(P.169/全P.208)
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