第39話:それぞれの…

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朝食を終えるとレンとジニーはクリスマスパーティ用に部屋を飾り付け始め、双子とハリーとロンは畑へ野菜を取りに行ったりしていた。
こういう家族って感じ、良いわね。とレンが呟くと、そう?とジニーは小さく笑う。
ジニーに教わりながら紙鎖を作り上げていけば、ジニーは独特のセンスで爆発した様に飾り付け、レンは思わず笑ってしまう。
そして、ツリーを綺麗に飾り付けていれば、フレッドがその天辺に何やら禿げた天使を飾った。
それをマジマジ見るとレンは小さく首を傾げ、男性陣4人は必死に笑いをこらえている様だった。

夕方になるとシリウスがやって来たのに対し、レンはその胸に飛び込み「お帰りなさい。」と声をかけると嬉しそうに「ただいま。」と漏らす。
なんだかこの家族といった感じのこの瞬間がたまらなく嬉しい。
「ねぇシリウス。あのツリーの天使、なんか禿げている気がするのだけど気のせい?」
「いや、禿げてるな。誰だ?この個性を爆発させた天使を飾ったのは。」
「フレッドよ。」
そう言うとシリウスは「反撃に気を付けろよ?」とニヤリと笑うと、フレッドは「面白そうじゃないか。受けて立つぜ。」と同じ様にニヤリと笑った。
夜になるとリーマスが訪ねて来て、その姿を見るや否やレンはその胸に飛び込み「やつれたみたい。」と心配するレンを優しく撫でてくれた。
皆で用意した食事も食べ終わると、大きな木製のラジオからモリーが贔屓している歌手、セレスティナ・ワーペックのわななく様な歌声が流れていた。
随分と大きな音で流れているのに、聞こえない様に暖炉の側に座ってじっと炎を見つめているリーマスに、行ってあげなさい。とシリウスがレンの背を押してくれ、レンはその隣に腰掛ける。
ハーマイオニーがロンの事で思い悩んでいる様な、そんなような時と同じ顔をしていた。
「リーマスは、私と似ているところがあるわよね。」
その言葉にレンが隣にいたことに今気付いたのだろう、リーマスは優しく微笑み首を傾げる。
「ハーマイオニーに言われたのだけれど、私は私の血は呪われているから…って、色々な事にセーブをかけてしまうらしいの。リーマスは、私が思うに、ちょっとだけ人と違う事を引け目に感じて、一歩引いてしまう。同じね。」
「どうしたんだい?急に。」


(P.171/全P.208)
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