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「…そんな事を考えている様に思えたから。…リーマスは色々考えすぎてしまうから…時にはね心の赴くままでも良いと思うの。リーマスは私とは違うのだもの、自分が一番欲しいものを手にしたって許されるのよ。幸せになる事から逃げないでね?私、リーマスには心の底から笑っていて欲しい。それ以外にも任務で心も体もきっと疲れているでしょうし、体も大切にしてね。」
レンの言葉にリーマスは瞳を丸くし、驚きの表情を隠せずにいれば「参ったな。」と苦笑して俯き加減に頭を掻いた。
「キミは、本当に人の事を良く見ているね。それだから、些細な情報を繋ぎ合わせて真実に辿り着いてしまうんだろう。…一昨々年も、一昨年も、去年も…年々それが鋭くなってきている様に思えるよ。」
「あら、鈍感で有名の私よ?ここ数年何度、鈍いやら子供やら言われて貶され続けた事か。」
レンは眉を顰めて深く溜息を吐くとリーマスは笑ってしまう。
「自分へ向けられる感情は専門外みたいだね。…それにしてもアクアがそこにいる様だった。」
「スラグホーン先生に、初対面でアクアがどうしてここに!って言われたわ。」
「髪色がアクアに近付いたから、余計にだろうね。」
リーマスが優しく目を細めてレンを見つめては髪を撫でてくれ、レンは甘える様にリーマスの脚の間に座り、その胸を背凭れ代わりにすれば、ニッと悪戯っぽく笑う。
リーマスはそんなレンを優しく抱きしめてくれていた。
「幸せになって、リーマス。そして、その幸せが辛い事もあるけどどれだけ幸せなものなのか、私に教えて?でも幸せすぎて私の事を忘れたりしないで?寂しすぎてシリウスと一緒に悪戯を仕掛けに行くわ。」
「あぁ。考えておくよ。それに、こんな愛しい愛娘を忘れられるわけがないだろう」
「ふふ。親バカね。」
「あぁ、自覚している。…さ、あの双子の所にでも行って遊んでおいで。」
そう手を離すリーマスに、レンはまじまじとリーマスの顔を見つめる。
どこか気持ちが楽になった様な、そんな様に感じ取れれば、レンは小さく頷いて立ち上がる。
「レン、有難う。」
「ううん。私も充電させてもらったから。」
「少し前を向いて考えてみるよ。」
「えぇ。そうして。飽きる程前を見て良いと思うわ。」
レンは悪戯っぽく笑うと、その場を後にし、未だに紙鎖を首に下げたまま爆発スナップゲームをしているジョージを後ろから飛びつく様にその背に体重を乗せれば、ちょうど爆発したカードにジョージは顔を突っ込みその顔が煤で汚れ、レンは可笑しそうに笑った。
「そんな顔も素敵よ、ジョージ。」
「笑いながら言われても、嬉しくないけどな。まぁありがとよ。」
ジョージは悪戯っぽく笑う。


(P.172/全P.208)
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