第40話:僕達はマスコットじゃない

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レンが朝目を覚ますと、隣にはリーマスが眠ってくれていた。
その温もりに甘える様に擦り寄り二度寝しようそすれば、可笑しそうに笑うリーマスの声が聞こえた。
「そろそろ着替えて漏れ穴に行かないといけないよ。」
「どうして?」
「そう約束していたからね。夕暮れ近くになれば帰ってくればいい。」
優しく髪を撫でてくれいうリーマスにレンは小さく頷く。
「あそこが苦手かい?」
「昔は温かいあの場所が少し苦手だったけれど、今はそうじゃ無いわ。…4年前の事や私がいる所為でまた吸魂鬼達が襲ってきたらって思うとね。」
「そうか。…確かにね。この結界の外は襲われる可能性も少なくは無い。だが今のあそこは大丈夫だ。」
「シリウスは?」
「シャワーを浴びに行ってるよ。」
レンはそれに頷いて身を起こせばお互いに着替え、シリウスが戻ってくれば隠れ穴へと向かった。
モリーやアーサーに寝惚けててごめんなさいと頭を下げればにっこりと微笑んで一緒に朝食を食べてと用意してくれる。
リーマスの隣に座りその隣にはシリウス、その隣はハリーと並んで座り、モリーがやたらとトンクスの話をリーマスにするのをレンはチラチラとリーマスを見上げながら食事をすれば、リーマスは小さく笑う。
「モリー。その事については貴女なりの考えがある様だが、今は騎士団や家族との時を大事にしたい。トンクスはトンクスで一緒に過ごす家族がいるのじゃないか?」
それにモリーは小さく唸り、怒っている様な視線を投げかけ、シリウスは小さく溜息を漏らす。
レンはそれに気持ちが沈み小さく溜息を吐いて、お外にいますね。と少しだけ朝食をとった皿を空にして立ち上がれば、一緒に行こうかと立ち上がろうとしたリーマスを笑んで制して直ぐに外に行き、今度はリーマスが少し不快そうにモリーを見つめた。
「あの子の前でああいう話はよしてやってくれ、モリー。」
「レンだって貴方の幸せを考えていらっしゃいますよ。」
「判っている。その件については先日説教を受けたばかりだよ、レンにね。…そういう話じゃないんだ。」
心配そうにリーマスは窓の外を見ては、私が行ってこよう。とシリウスは立ち上がると「すまない。」とリーマスは苦笑する。
ハリーもリーマスの意見に同意だった様だ。
ハリーにもレンのその後ろ姿が今にも雪の中に溶けてしまいそうな儚いものに見えていた。


(P.176/全P.208)
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