第42話:グレンジャー

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あれからずっとレンは家で過ごし、シリウスは日中出かけ夜には帰ってきてくれる。
そんな彼の袖口には、贈ったカフスボタンが身に付けられており、レンの頬が緩めばシリウスは不思議そうな顔をし、レンはなんでもないとニコニコとしていた。
年が明けてから数日後の早朝、レンは簪の様に髪に杖を差してマグルの格好をして漏れ鍋へ向かう。
漏れ鍋ではハーマイオニーとご両親が待ってくれていた。
「お待たせしてしまったようで…」
「いえいえ、私達が早く来てしまったんです。」
ハーマイオニーのお母さんがそう言えば、レンはにっこりと微笑む。
どうしてだろう、この人達のこの笑顔が暫く見られなくなってしまう様な変な感覚に襲われる。
そしてハーマイオニーに連れられてご自宅へ招かれた。
歯医者さんをやっていると聞いているだけあって一般家庭より立派なお家だった。暖炉の上や壁、至る所にハーマイオニーと一緒に映った写真が飾られてある。
そしてその中には、以前ハーマイオニーが撮ってくれたレンと二人の写真もあった。
「自分の家だと思ってゆっくりしてくださいね。」
「はい。有難うございます。」
レンは手土産を渡しにっこりとすれば、ハーマイオニーは色々見せたいのだろう、家を案内してくれた。
そして部屋に招かれればそこに腰掛け、一息つく。
「ずっとレンを招待したかったの。夢がやっと叶ったわ。出来れば泊まっていって欲しいけどそれは色々片付いてからにするわ。」
「ええ。そうしてもらえると嬉しいわ。」
ゆっくりと部屋を見渡すとレンは頬を緩ませてしまう。
「ご両親の愛に溢れた良いお家ね。ハーマイオニーがどれだけ愛されているか伝わってくるわ。」
「パパとママにいつもレンの話をするの。ずっと家に招待したいって言ってくれてたのよ?晩御飯は食べていってね?」
それから用意してくれたお昼も晩の食事もとても美味しいもので、レンはホグワーツでのハーマイオニーの優秀さを、ご両親に話続けた。
ハーマイオニーは恥ずかしそうだったが、学校でのハーマイオニーの姿を聞けたとご両親は嬉しそうだった。
父親の提案で一枚と写真を撮ってもらい、夜も遅くなり始めればそろそろ…とレンが立ち上がるとハーマイオニーは待って!と部屋へと向かってしまった。


(P.184/全P.208)
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