第45話:初めて呼ばれた名
次の日の朝、レン以外の6年生にとってはちょっと驚く嬉しいニュースで新学期が始まった。
談話室の掲示板に、大きな告知が貼り出されていたのだ。
『「姿現し」練習コース
17歳になった者、又は8月31日までに17歳になる者は、魔法省の「姿現し」の講師による12週間の「姿現し」コースを受講する資格がある。
参加希望者は下に氏名を記入する事。
コース費用 12ガリオン』
自分には関係ないと立ち去ろうとしたが、その手をハーマイオニーがガッツリと掴んでいて、それを止められ、彼女がサインをし終えた後、ロンがすぐさまサインをしようとすれば「だ〜れだ?ウォン−ウォン?」とロンに両手で目隠しをし歌うように言った。
「あぁ、私あれ3年生になる前にハリーにやった事あったわね。」
とハリーに囁けば、ハリーは小さく笑ったが、直ぐにレンが引き摺られるようにハーマイオニーに連れていかれ、レンは思わず苦笑しながらハリーに手を振った。
ハーマイオニーはつんけんとしており、仲直りすれば良いのに…とレンは小さく溜息を吐きながら彼女の隣を歩く。
「ハリーがファイアボルトに夢中になりすぎていたから、思わずやったけど、あぁいうのって嫌なものなの?」
「知らないわ。」
ハーマイオニーは怒っているような声でそう言えば、レンは小さく息を吐くが、追いかけてきたハリーには聞こえていたのだろう、隣を歩き始め「びっくりしたけどちょっと嬉しかった。」とハリーは小さく囁いた。
すると驚いた事にロンが耳を真っ赤にし不機嫌な顔をして追いついてきたのだ。
今までなかったその光景にレンは驚き目を丸くするも、ハーマイオニーは一言も言わずに足を速めてしまう。
「っと、とと。」
レンは転びそうになりつつも引っ張られて歩けばハーマイオニーの隣にはネビルがいた。
「レンは姿現し出来るの?」
「えぇ。当主になった時に子供の権利は剥奪されてしまったから…でも私に教わらない方が良いわよ?紙切れ一枚で試験をパスさせられた人だから、正規のやり方じゃないかもしれないわ。」
「でもコツくらいは判るだろう?練習が始まったら聞いても良い?」
「えぇ、勿論。私で力になれる事なら教えるわ。」
「付き添い姿現しをしたら、だいぶ感覚はつかめると思うわ。後はどうやってやるのかだけ学べば…。」
「ハーマイオニーは付き添い姿現しをした事があるの?」
「えぇ、何度かレンにしてもらったわ。」
「良いなぁ。」
ネビルは先の事が不安そうにそう言い、レンはくすりと笑ってしまった。
(P.195/全P.208)
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