第47話:記憶2

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だが、あの記憶のシャボン玉の様な物が浮かぶ空間に戻されるのではなく、また直ぐに今レンが住まう屋敷の地下にある図書室が映し出された。
そこに映し出された彼らの服装などの見た目から先程の出来事から数時間あるいは数日程度の時間がある程度経過している事が窺える。
パタンッと音を立てて本を閉じると「シリウス」と一言。
「あ?」
「血の加護を交わしておかない?」
「は?お前…血の加護ってあの時の…」
「これを読む限り、あれは間違った知識だって思うのよ。」
「は?」
シリウスは何か情報収集でもしていたのだろう、本を読むのを辞めてはその視線をアクアに向けては、何言ってんだ?という表情をアクアに向け、終始不思議そうにしている。
「クレスメントって本来、純血主義者の私がいた家を本家、そんな思考についていけずに出家、又は本家生まれだけれど力を殆ど受け継がれず家を出された者達を総称で分家と呼んでいるのだけれど…」
「分家なんて知らなかったな。」
「私もよ。恥じるべき存在…いわば汚点とされ本家からは隠され、出て行った者もその血を恥じていた為に公表はしなかったみたい。シャルは元々分家に仕えていた子でね。母様が壊滅させた時に引き取ったみたいなの。」
レンは初めて知った。という顔をしてしまった。
今までシャルは一度もそんな事を言わなかったし、分家があった事も…そしてその分家を祖母が滅ぼした事も知らなかった。
色々考えても、祖母はなんて罪深い人なのだろう…。
「それで?」
「本家と分家では魔法の使い方が違うらしいのよ。基本本家は自分の命の灯を利用して滅びと護り…結界とか、魔力探査とかを使って癒しの力を使えるのは少数…主に滅びに特化した力を使うの。分家はその少数の癒しの力や自分の血を魔法薬の様にして魔法を使うわ。だから同じ血の加護でも、本家は自分の命を持って対象者を加護し一定期間守る術を施す…自分の身を滅ぼして力を与える魔法になるけれど、分家は術者と対象者の両方の力が必要になる。その血を使って繋がりを強めて…なんて言えば判り易いかしらね…一心同体?まーそれに近い状態にしてくれるの。例えば一方が無事なら死にそうな大怪我をしても、体が無事なら魂が体から抜け出てあの世へ行く事を防ぐ可能性がある。ってね…凄い魔法だから色々難しい条件があるけれど。」
アクアはそこまで言うと、大きく溜息を吐いては、分家の方が素晴らしい魔法がたくさんあるのに汚点と思って改良された魔法を知ろうともしなかった母に対しての嫌悪感を吐いては、アクアは授業で古代ルーン文字学をとってはいたが、シャルがいなければ分家の本が読めなかったと愚痴も一つ吐いた。
シリウスは一通りアクアの話を聞いては大きく息を吐き「なるほどな。」と一言いえば、その血の加護とやらをとっとと始めろと言いたげな身振りをしては、アクアは満足気に微笑む。
だがその記憶がそこで終わったのだろう、シャボン玉に風景が吸い込まれていく様に風景がまた暗闇に包まれていく。
ダンブルドアはそれに確信めいた瞳をしていたし、ハリーも何か考えている様だった。


(P.201/全P.208)
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