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「シリウス…どんな事があろうと、私達の娘は優しくて自慢の子に育つ。それが今わかっただけでもよしとしましょう。」
「そうだな。」
「もし娘が5年生の頃に…私達のどちらかに何かショックな事…最悪、死が訪れたとたら、アンタは私の存在に引きずられずに幸せになって。そして娘の事も幸せにしてあげて」
「しおらしいお前はらしくないな。死ぬその時まで自分の姿をその目に映しとけくらい言っとけよ。」
「良いのよ。アンタが死ぬ時は私がお迎えに行くんだから。ちょっとの間ぐらい違う女に目移りしても許してあげるぐらい器の広い妻なのよ。」
「ケッ!言ってろ。」
「でも…他に目移りしないでずっとずっと私を愛してくれていたら…嬉しいから、私はアンタが死ぬその時までアンタの魂と共にあり続けるわ。姿は見えなくても、アンタの魂の側に私はいる。アンタが兎にならない様に。ずっとずーっと一緒にいるわ。死ぬその時も。私達の魂は繋がっているのだから。」
そう言うとシリウスは瞳を細めてアクアを見つめればそっと口付け、それが合図する様に、お互いがお互いに杖を向け魔法を唱えては相手からその記憶を奪った様だった。
だが、この記憶が此処にある事を考えると…シリウスは何かのきっかけで思い出す様に何か細工をしたのかもしれない。
そこで記憶は途絶え、次に広がった風景は校長室。
どうやら、記憶は全て見終わり、戻ってきた様だった。
こういった記憶を見ていて気付いたのだが、これは母が自害の前に戦いに有利になる様な自分の記憶を出来る限り保存してはダンブルドアに託したのだろう…。
ダンブルドアが1人で見れていなかったとしたら、信頼出来る。という判断を…レンに託したのかもしれない。
なんにしても情報の量が多すぎて、心と頭の整理に時間がかかりそうだ。


(P.204/全P.208)
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