第1話:ウチの子

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それから数日は3人一緒でレンは幸せな時を過ごしたが、シリウスが1週間もすれば我慢しきれずにハリーにマグルの手段を使って手紙を送った。
その内容は夏の休暇の間、此方へ来れないか?といったもので、直ぐにヘドウィグが返事を持ってやって来ていた。
「ハリーはなんて?」
リーマスは興味ありげに言えば、シリウスは「モリーに先を越された!」と悔しそうに一言。
『手紙を有難う。ウィーズリーおばさんにも声をかけてもらってて…土日は隠れ穴に泊まりに行く…って形でも良いかな?行くって言っちゃった手前断るのも悪いし、でも僕シリウスと一緒に暮らしたい。』と書かれている一文を見遣れば、レンは思わず笑った。
「来てくれるだけ良いじゃない。直ぐヘドウィグに迎えに行く日を書いて返事を持たせなきゃ。」
そうだった。とシリウスは慌てて返事を書いている間、レンはヘドウィグの嘴を撫でて待つ。
「ヘドウィグ、もう怪我は大丈夫?」
そう言っては優しく羽を撫でてやると、その瞳は細められ、レンの口元も緩んでしまう。
「怪我をしていたのかい?」
「えぇ。あのガマ女がハリーを目の敵にしていてね、ヘドウィグを襲ったの。」
そう言うレンにリーマスは翼の状態を確認すれば「問題なさそうだ。」との一言に、レンはホッと息を吐いた。
暫くすれば「明日の昼に迎えに行くと書いた!」と自慢げに言うシリウスに「「急すぎるよ」」とレンとリーマスは声を合わせて言えば声を上げて笑った。
手紙を受け取った後、荷物を纏めるのに大慌てだろうね。とニヤリと笑うリーマスに、本当意地悪なんだから。とレンも笑うと、シリウスも悪戯っぽくニヤリと笑い、シリウスは本当に次の日の昼にハリーを迎えに行った。
それはもう上機嫌で。
だが、ハリーが家にやって来る前にリビングに鳥籠に入ったヘドウィグとハリーの箒やトランクの荷物だけ届く。
「リーマス、大変!」
そう言うと、リーマスは慌ててキッチンから姿を現わすと「ハリーがシリウスに拉致られたわ!」と至って真面目に言うレンに、リーマスは声を上げて笑う。
「最近、シリウスは上機嫌だからね。ハリーを連れて遊びに行ったんだろう。」
「それじゃ私は思う存分リーマスとデートするわ。」
そう言うレンにリーマスは表情を和らげ「お散歩にでも出かけるかい?」との一言に、レンは小さく頷く。
昼食後、手を繋いではマグルの街中をただのんびりと散歩するだけ。という、平凡な時間を過ごすが、ヴォルデモートが蘇った今でも、こうして変わらぬ日常を過ごせるのが…家族と共に居られるのが、なんだかとても贅沢に思えた。


(P.1/全P.208)
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