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「ワシもレンに同感じゃ。ハリーはこれまでヴォルデモート卿の考えや感情に接近するという経験をしてきたのじゃが、ヴォルデモート卿はやっとそれが危険だという事に気付いたのじゃ。どうやらハリーに対して閉心術を使っている様じゃな。」
「なら、僕は文句ありません。」
ハリーはちっとも惜しいとは思わないと言いたげにそう言えば、レンは小さく微笑んでしまった。
「ダンブルドア先生?」
「なにかのう?」
「こんな村の中を魔法族の格好で歩いて大丈夫ですか?」
ふと気になった事を口にすれば「こんな真夜中に気にするものもいなかろう。」とダンブルドアは小さく笑う。
「それで此処は何処なんですか?」
「それはのう、ハリー、バドリー・ババートンという素敵な村じゃ。」
「それで此処で何をするのですか?」
「おう、そうじゃ、キミ達にまだ話ししてなかったのう。」
ダンブルドアが言った。
「さて、近年何度これと同じ事を言うたか数えきれぬ程じゃが、またしても先生が1人足りない。此処に来たのは、ワシの古い同僚を引退生活から引っ張り出し、ホグワーツに戻る様説得するためじゃ。」
「先生…それにレンの家柄とかが役に立つのは判りますが、僕がなんの役に立つんですか?」
「家柄だけではなくキミ達自身がなんの役に立つかは、いまに判るじゃろう。」
ダンブルドアは曖昧な言い方をし、次の道を右に曲がり、両側に家の立ち並んだ狭い急な坂道を登った。
先頭にダンブルドア、隣がハリー、最後尾はレンだ。
ダンブルドアは事前に「襲われる事はないと思うが、もしその時はワシが許可するのでのう。思いつく限りの反対呪文や呪い返しを何なりと使って良いぞ」と言っていた事もあり、片手はずっとそのマントの下で杖を握りしめたまま、レンはダンブルドアの足跡とハリーの足跡を交互に踏んでは後をついて行く。
「どうしてその古い同僚の方の家に直接姿現しなさらなかったんですか?」
「それはの、玄関の戸を蹴破るのと同じくらい失礼な事だからじゃ。勿論クレスメント邸は、もう既に特殊な結界で守られておる為、尋ねる為には境界線ギリギリ出ないと駄目な事もあってあそこは例外じゃが、普通であれば入室を拒む機会を与えるのが、我々魔法使いの間では礼儀というものじゃ。いずれにせよ魔法界の建物はだいたいにおいてこの好ましからざる姿現しに対して魔法で守られておるが。」
ハリーはホグワーツにおいて姿現しができない。とかですね。ハーマイオニー・グレンジャーが教えてくれました。というと、ダンブルドアは、まさにその通り。と一言言い、3人はまた左折する。


(P.4/全P.208)
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