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「やり方を一度飲み込めば至極簡単だよ。マグルが隠れん防止器がわりに使っているちゃちな防犯ブザーに単純な凍結呪文をかける事、ピアノを運び込む時近所の者に絶対見つからない様にする事、これだけで良い。」
「巧みなものじゃ。しかし、静かな生活を求めるヨレヨレの老いぼれにしては大層疲れる生き方に聞こえるがのう。さて、ホグワーツに戻れば…」
「あの厄介な学校にいれば私の生活はもっと平和になるとでも言い聞かせるつもりなら、アルバス、言うだけ無駄だ!たとて隠れ住んでいても、ドローレス・アンブリッジが去って殻、おかしな噂が私の所にいくつか届いているぞ!君がこの頃教師にそういう仕打ちをしているのなら…」
「アンブリッジ先生は、ケンタウルスの群れと面倒を起こしたのじゃ。君なら、ホラス、間違っても禁じられた森にズカズカ踏み入って怒ったケンタウルス達を『汚らわしい半獣』呼ばわりする様なことはあるまい。」
「そんな事をしたのか?あの女は?」
スラグホーンが言った。
「愚かしい女め。元々アイツは好かん。」
ハリーはクスクスと笑うとダンブルドアもスラグホーンもハリーの方を向き、レンは小さく笑ってしまった。
「すみません。」
ハリーは慌てていった。
「ただ…僕もレンもあの人が嫌いでした。…ね?レン。」
「えぇ。」
レンはそう言うにとどめてはダンブルドアは突然立ち上がり、間髪入れずにスラグホーンが「帰るのか?」と期待顔で言ったが、手水場を拝借したいがとの言葉に明らかに失望した声で「廊下の左手2番目。と言う。
ダンブルドアは部屋を横切って出て行きその背後でドアが閉まると沈黙が訪れた。
ハリーはこの沈黙にレンと何か話をしたそうに口を開くがレンが小さく顔を横に振るとハリーも小さく顔を縦に振った。
暫くしてスラグホーンが立ち上がったが、彼もどうして良いやら判らない様子だった。
「君達は仲が良いのか?」
「はい。僕の名付け親がレンの父親で…今年からは一緒に暮らしています。」
「あぁ…ミス・クレスメント。君の父親は…」
「シリウス・ブラックです。母は妊娠中に病みまして…父はそんな母の容体が安定し次第結婚しようとしていたそうです。それを予定していた日は、丁度無実の罪で投獄される事になった前日だったそうで…。」
「彼が君の名付け親か…そうだな、君の父親とシリウス・ブラックはとても仲が良かった。クレスメント家もブラック家も皆スリザリンだったんだが、彼らはグリフィンドールでね。能力ある子だったのに、惜しい事をした。一揃え欲しかった。」
まるでオークションの競りに負けた様な言い方にレンはこっそりと苦笑してしまう。
「君の母親もグリフィンドールだった。彼女は私の気に入りの一人だった。リリー・エンバス。教子の中ではずば抜けた一人だった。そう、生き生きとしていた魅力的な子だった。私の寮来るべきだったと、彼女によくそう言ったものだが、いつも悪戯っぽく言い返されたものだった。」
「スリザリンの寮監だったんですか?」
ハリーの言葉にスラグホーンは肯定するも、ハリーの表情を見てずんぐりした人差し指をハリーに向かって振りながらスラグホーンが急いで言葉を続けた。


(P.10/全P.208)
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