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「その事でワシを責めるな!君は母親と同じくグリフィンドールなのだろうな?」
「はい。」
「いうまでもなく君の母親はマグル生まれだった。そうと知った時には信じられなかったね。絶対に純血だと思った。それほど優秀だった。」
「私達の親友にもマグル生まれが一人いますわ。」
「しかも学年で1番の女性です。」
ハリーとレンがそう言うと、スラグホーンは「時々そういう事が起こるのは不思議だ。そうだろう?」と言うが、レンは「いいえ。」と、ハリーは「別に。」と声を合わせて別々の言葉を言うが、2人とも共通していたのは冷たく言ったことだろう。
スラグホーンは驚いてハリー達を見遣るがレンは立ち上がり「ダンブルドア先生が心配なので、少し失礼して探してきますわね。」と席を立つとその後ろ姿に「ワシが偏見を持っているなどと思ってはいかんぞ!」と一言。
レンは曖昧に微笑んでは頷き、ハリーに「少しだけ待っていて。」と漏らしては部屋を出て行った。
リリーの事は今までで1番気に入った生徒の1人だったとたった今言ったはずだ。と一生懸命ハリーに挽回している様だったが、その直ぐ側でダンブルドアは悪戯っぽく、だがどこか機嫌が良さそうに笑っていた。
レンが口を開きかけると、口の前に左手の人差し指を立てて「しーっ」と言う様な仕草をすると、レンは小さく頷いた。
扉の向こうからは自分のお気に入りの生徒達がいつも何かしらを送ってくれる。彼らの成功には私の人脈があったからこそなのだ。と言いたげな話をしており、ハリーはこの一年隠れ住んでいたスラグホーンを生徒達が見つける事が出来るのならば、死喰い人が見つけられない事に違和感を感じていたのだろう、ずっと送ってくれていたのかと聞けば、スラグホーンはどこか切なげに「無論違う。」と言う。
「1年間誰とも連絡をとっていない。しかし懸命な魔法使いはこう言う時には大人しくしているものだ。」
レンは「どうしてあんなにお怯えているんですか?」と一言。
「ホラスはヴォルデモート卿がまだ愛らしい生徒だった頃にある事を教えた事があってのう。彼の秘密を知り得る1人の男を始末するに違いないとホラスは考えておるのではないかと、ワシは思うておる。」
「成程…。」
2人は出来る限り小声でそう言うと、スラグホーンはホグワーツに戻るのは公に不死鳥の騎士団へ忠誠を表明するというのに等しいと言う。
だがスラグホーン位してみれば間違いなくあっぱれで勇敢でりっぱな者達だろうが、あの死亡率はいただけない。と一言。
「ホグワーツで教えているからといっても不死鳥の騎士団に入る必要はないでしょう。」
ハリーは嘲る様な口調を隠しきれなかった様だ。
シリウスがネズミを食べて生きていたあの姿を思い出しては同情する気にもならなかったのだろう。
ダンブルドアは自分の座っていた椅子の側にあったマグルの編み物の雑誌をペラペラと捲っては聞こえてくる話を聞いている様子だった。
どうやらダンブルドアはハリーとレンを一度スラグホーンに会わせたかった様だ。
戻りなさいと言わない辺り、あそこで席を立ったのも、ダンブルドアにとっては想定内だった様だ。
そんなハリーは大多数の先生は騎士団員じゃないし、それにまだ誰も殺されていない。でもクィレルはヴォルデモートと組んで仕事をしていたから話は別だと言うが、スラグホーンはヴォルデモートと名を聞くのが嫌な様でガーガーと講義の声をあげた。

(P.11/全P.208)
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