「もし私が追い出せなくて、貴方達に危害を与えそうだったら、遠慮なく攻撃して良いのよ?」
「出来る訳ないだろう?…だからキミには、乗っ取られない様に、まずは頑張ってもらわなければ。」
「骨が折れるわね。」
そう言うと小さく息を吐いては震える体を温める様に抱きしめてくれるシリウスに擦り寄ると、シリウスは額に口付けてくれる。
「シリウス…もうちょっとだけ、こうしてて良い?」
「あぁ。」
「シリウスの心音がとても心地が良いの。勿論リーマスに抱きしめてもらえるのもとっても好きよ。2人は私のオアシスね。渇いた心を潤してくれる。」
大きく息を吐いては、後遺症なのかは判らぬが小刻みに震える身をシリウスは強く抱きしめてくれ、リーマスは頭を撫でてくれ続けた。
「…まって…どうして…?…危ないわ、直ぐに止めないと…!」
レンは急にそう言い始めるとシリウスから離れ急にソワソワとし始め、きっとこれはハリーだわ、ハリーしかそんな事をする理由がないもの。と呟いては、えーっとえーっと…と、考えを纏めるかの様にウロウロとし始める。
「どうした?」
「ホグワーツから…えーっと、1つ2つ…6つの魔力が移動してる。かなりのスピードよ。…察するに、多分ハリー達が何かしらの理由でホグワーツから飛び出したんだわ。」
「それは恐らくレンと同じ事をハリーに行ったんだろう。…あの傷痕はヴォルデモートと繋がっているからな。」
「私、魔法省の外来受付の所でハリー達を待つわ。其処でハリー達に戻る様に言うしかない。」
「其処に死喰い人が待ち構えているとも限らない。」
「可能性はゼロではないわね。でもその可能性に怯えてハリー達に逃げろと言う機会を逃すのは惜しいわ。少しでも時間を稼ぎたいし…もし其処にヴォルデモートが居たとしても、ハリー達6人が突入している状況より私が居る方が生存率は上がると思うの。クレスメントの力を駆使すれば、もし皆が魔法省で死喰い人の側に居る状況でも守る事ができるわ。」
そう言うと2人は顔を見合わせては、仕方ないと言いたげに同時に息を吐けば渋々頷いてくれた。
(P.6/全P.49)
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