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「母親にあんなに愛されて、少し羨ましく思っただけよ。」
「それ以上に愛している父の愛だけでは不満かね?2人分もあるのに?それに兄弟もできた。」
そう少し巫山戯た様にいうシリウスに、首を大きく横に振っては「それだけで十分。誰よりも幸せよ。」と言うとシリウスは嬉しそうで、ハリーもこっちにきなさいとシリウスは片腕を広げ2人を纏めて抱きしめては幸せそうに笑っていた。
結局、レンは警告の方を言えなかった。
夜中、任務に当たるシリウスに、余計な心配をかけ、失敗でもさせてしまったら…と思ったのだ。
朝には戻る、十分に気をつけておくんだぞと、シリウスは一言残して夕刻に任務に出かけて行く。
夕食をハリーと2人で済ませ、一息ついた時、ハリーは聞きにくそうに口を開く。
「朝の話なんだけど…警告って何を言われたの?」
「深夜に…この屋敷に奇襲がかかるみたいなの。」
「は?」
ハリーは驚いたのか我が耳を疑ったのかは判らないが、思わず間の抜けた声を出してしまい、レンはナルシッサの警告をハリーに話した。
「この家の結界は、動物は入れる様になっているから…動物が襲って来るんでしょうね。」
「結界を張り替えないの?」
「ドラコの身が危なくなるもの。両親を奪ってしまう様な結果にはしたく無いの。…どうやってハリーに避難してもらおうかなって考えていたんだけれど…」
「行かないからな?」
「えぇ、ハリーは私を置いていくっていう選択肢があまり無いみたいだから諦めたわ。だから杖だけは手放さずにずっと持っていてね。」
そういうレンにハリーは大きく頷いた。


(P.24/全P.208)
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