うっすらと朝日が昇り始めたた空に、レンは「疲れた…」と一言漏らせば、ハリーもお疲れ様と小さく笑ってくれていた。
「ハリーもお疲れ様。助かったわ。」
「レンが無事で良かったよ。」
家の修復は休憩してからにしよう、と2人はソファに座ると、レンが軽く杖を動かし飲み物と茶菓子を用意し、それにハリーは小さくお礼を言うと、レンはハリーに少しだけ寄りかかる。
「…少しだけこうしてても良い?」
「うん。いくらでもどうぞ。」
「有難う…ハリーは暖かいわね。落ち着く香りがするわ。」
レンがそう言うのにハリーは驚き、頬を赤らめながらレンを見遣れば、軽く肩に頭を寄せながら小さな寝息を立てていた。
その髪に優しく触れた時、ハリーはその異変に気付いた。
確かにレンに今までと違うところがあるのだ。
それをレンに聞こうと思うも、珍しく甘えてくれ穏やかな寝顔を見せてくれているレンを起こす術をハリーは持っていなかった。
毛布を呼び寄せ、2人にかけてから、ハリーもいつの間にかに意識を飛ばし、目を覚ました時は目の前に訪問者が居た時だった。
アーサーとリーマス、シリウスの3人だった。
まだ直していなかった家や庭にある木々の焦げ跡に衝撃を隠せない様だった。
ハリーは一通り状況を説明したが、訪問者にも気付かずそのまま眠りこけるレンを揺さぶる様にシリウスが起こせばゆっくりを瞼を開き「誰…?」と寝惚けた声でその声の主を確認すれば、シリウスはホッと息を吐いた様だった。
「レン、何があったんだ…!?」
レンは目を擦りながら声の主を確認すれば、それがシリウスだという事に気付き、呑気におはようと漏らしては言葉を続ける。
「ヴォルデモートが私を連れ戻しに実力行使に出たのよ。動物は入れる結界だったから、吸魂鬼と亡者を使って、ね。母の学生時代にそっくりな遺体まで混ぜてくれてたわ。本当悪趣味。」
「それで、その髪はどうした?」
シリウスがレンの頬に付いた煤を指の腹で拭いながら聞く言葉に「へ?」と間抜けた様な声を出せば、レンは自分の髪をつまんで視界に移し首を傾げた。
あれから2年目。髪も伸びてきたな…と思いながらその髪を見ると日差しに色素の薄い髪が輝いていた。
そう、確かにレンの普段の髪より明るい。
例えるならば母の髪色に近くなっていたのだ。
「判らないわ…。今気付いたもの。亡者に触られると脱色するとか…は聞いた事ないわね…。」
「シリウスが任務の間は、ハリーと隠れ穴においで。1人にしておけない。」
「おじ様、気持ちは有難いですけれど、こういう時だからこそ私は行けません。私を狙って襲いに来るかもしれない。…貴方達家族を危険な目にあわせる訳にはいきませんから。お気持ちだけ受け取らせてください。」
その言葉に男4人は顔を見合わせる。
(P.26/全P.208)
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