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4人が言葉を放つ前にバチンッと大きな音をたて、姿を現したのは双子だった。
「「なんてこった。」」
2人は家の惨劇にそう呟きこぼしていたが、父親やリーマス、シリウス、ハリーが居てくれた事に安心した様に息を吐く。
「レンの屋敷の方から煙が上がってた、とか吸魂鬼の影が見えたーとか話を耳に挟んでね」
「気になって来てみたんだが…」
「無事で良かった。」
「うん。吸魂鬼と亡者が来たんだ。…レン、僕が泊まりに行く間とか此処に独りでいるのは良くないよ。」
「大丈夫よ。守護霊の魔法も使える様になったし、結界も張り直したから。外に出ても自分の身を守るくらいならなんとでもなるわ。シリウスが此処にいる時は1人じゃないし。」
「それじゃ俺、今日から此処に泊まる。」
「相棒、良い考えだな。俺もそうするぜ。」
「仕事が忙しくて、彼処を借りたのでしょう?来れるのなら少しはおば様に顔を出してあげなさいな。」
レンはくすくすと笑い、やんわりとそれを断る。
「私がなるべく戻ってくる様にしよう。ダンブルドアにもそう話しておくよ。」
「でも任務は…。」
「私にしか出来ない事は勿論行わなければならないが、団員を守るのも仕事のうちだろう?」
「仕事で一緒にいてくれるなら結構ですー。はいはい、皆さんお帰りください。私は大丈夫だから。リーマスも任務の途中なら任務に戻らなきゃ。」
半ば追い出される様にして帰っていく面々。
リーマスは言葉のあやというか、冗談というかそういった感じのものだとは判っていた。
だが、今はその言葉に傷付いた自分がいたのも確かだった。
『仕事』ではなく『家族』として側にいて欲しかった。
今までの優しさが、全て偽りで仕事だから仕方なく。そう思えてしまいそうで嫌だった。
そんなレンの様子に気付いていたのだろう、シリウスは苦笑をしながらレンをキツく抱きしめてくれる。
「私と同じぐらい、もしかしたらそれ以上に…彼奴はレンの事を愛してくれている。本心じゃないさ。あまり気にしてはいけない。」
「判っているわ。」
レンは深く息を吐き、家の焼け焦げた部分をハリーやシリウスと一緒に修復すれば、食事をする気にもなれずにそのままソファに腰掛ける。
所詮、私はその程度なのだ。ナルシッサも自分達がレンにした事を棚にあげ、息子を助けて欲しいと懇願する。
あのダンブルドアですら、助けにも逢いにも来てくれない。
その事実がレンを酷く落ち込ませたのと同時に自分勝手な気持ちに嫌気がさして苦笑し、それを早く消してしまいたくてレンはソファに身を埋めていつの間にかソファにあった毛布を頭までかぶれば瞳を閉じる。
それに激しく気落ちしているとシリウスは思ったのだろう。優しくその髪を撫で続けてくれた。
「…自分勝手な気持ちが…とても醜く思えて、嫌だっただけ。大丈夫よ。」
「そういう気持ちは吐き出してしまうのが1番だ。聞いてやるから、言ってごらん?」
ウリウリとクッションに顔を埋めれば、「ナルシッサとかクレスメントしてしか求めてこない人達に…少し嫌気がさしただけよ。今更なのにね。」と言えばシリウスは優しく髪を撫で続けてくれ「そんな人ばかりじゃないよ。」と、ハリーの優しい声にレンは小さく頷いた。


(P.27/全P.208)
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