ハーマイオニーが予測したように、6年生の自由時間はロンが期待したような至福の休憩時間じゃないという事が解った。
毎日試験を受けるような勉強をしなければならないだけではなく、山のように出される宿題を必死にこなす為の時間だ。
授業内容もずっと難しいものになり、レンは大変な反面、これを覚えれば確実に自分のみになる。という事が判っていた事と、あのフレッドとジョージ、リーの3人もあのトライウィザードトーナメントの最中、こうした時を過ごしていたんだろうなと思うとどこか楽しかった。
だが薬作りもあった所為で、レンは数日寝不足が続き、ハーマイオニーが無理しないでと心配してくれていた。
無言呪文はいまや闇の魔術に対する防衛術だけではなく、呪文学や変身術でも要求され、レンは監禁されていたあの時間が無駄でなかったと、心底思った。
あの時ムーディに教わり練習し続けていなかったら、レンも談話室でクラスメイトが顔を紫にして息張っている仲間になっていただろう。
よくあの時ムーディはレンの練習を見てよく笑わなかったなぁとちょっと思ってしまった。
その代わりレンはハリーの無言呪文の練習に付き合っていれば、僕もいい?とロンも混ざりはじめる。
私もやりたい!とハーマイオニーまで混ざり、3対1ってずるくない?とレンは小さく笑う。
だが、レンは杖も使わずに盾の魔法を無言で唱えて無事に守り続けていた。
「息を止めるんじゃないのよ。自分は使えると信じて頭の中で唱えるように杖を振るうの。いつもやっている事を口を閉じてやるだけ。…なんて言うけど、私もたくさん練習したわ。」
レンが椅子に座ったまま杖を振るわずに盾の魔法を使い「キミはどんだけ練習し続けたんだよ。」とロンはげっそりとした。
「暇があればずっと?」
その言葉に「うぇ…」と小さく声を漏らす。
「そう考えると、授業中に使えたハーマイオニーは凄いわ。」
「レンは監禁されながらでしょう?私そんな精神状態で学べないわ。」
「ムーディがいたもの。あの人よく笑わなかったなぁって感心したわ。あぁやって私も顔を青くさせてたり変な顔してたりしてたと思うし。」
そう思うとハリーとロンは想像したのだろう、俺たちなら笑ってたな。とロンが言えばハリーも頷き笑った。