レンは帽子で落ちた包みを拾い上げ中身ごと包み込むと、それを鞄の中に押し込み、ケイティを地へと降ろそうとするが、ロープを飛ばすもアクシオを唱えるも弾かれ、物理で行こうと飛び上がるも低身長なレンには届きもしない。
「えっと…リーアンさん?申し訳ないけれど手を「僕がやるよ。」」
レンがそう声をかけた時には後を追って来たのであろうハリーがレンの肩をポンと叩いてはそう言い、ロンと一緒にケイティの足を掴んでは引き摺り下ろしては地に寝かせるも、まだ悲鳴を上げたまま身を捩る姿に「効果があるかどうかは解らないけれど…」とケイティの片手を両手で包む様にして握れば「クレスメントの血よ、我に従え…。」と呟きこぼす。
癒して事足りるのならばそれでいい。そうでないのならば魔法の進行を遅らせて欲しい。その想いだけだった。
「助けを呼んでくる!」
ハリーがそう言って疾走して言った時には、ケイティの叫び声は止まり、レンはちゃんと息をしているかどうかだけが心配で仕方がなかった。
目の前で胸を打たれカーテンの向こう側へ消えていくシリウスの姿ばかりちらついては、自分はまた護れないのだろうかと、不安で仕方がなかった。
まるでその不安を誰かが煽っているかの様に大きく膨らんでいくが、レンは大きく頭を横に振ってはそれを払い、驚いたハーマイオニーに「雑念を払っただけ。」と一言言えば、ホット息を吐く声が聞こえた。
どうやら首を横に振ったのが助かる見込みがない。の意味と勘違いした様だ。
「下がっとれ!」
いつの間にかに人だかりが出来ていた様で、そんな聞きなれた声が聞こえるのと同時に姿を現したのはハリーに連れられたハグリッドだった。
見せてみろと近寄ったハグリッドにリーアンは「ケイティがどうにかなっちゃったの!何が起こったのか解らない…」と伝え啜り泣いた。
ハグリッドはレンに術をやめさせると、そのまま無言でケイティを抱き抱え「ハグリッド…」と声をかけたレンに対しても「話は後だ。」と短く切っては城へと疾走していってしまう。
原因であろう包み紙を持たせようと思ったのだが、どうやら後を追うしか無さそうで、後を追おうとするがレンの腕を掴んだのはハーマイオニーだった。また1人で何処かに行かせない為だろう。
「ハーマイオニー、離して。早く渡さなきゃ!」
「少しだけ待って。…リーアン、だったわね?」
ハーマイオニーは空いている手で彼女の肩を抱き、そう言うとリーアンは頷いた。
「突然起こった事なの?それとも…。」
「包みが破れた時だったわ。」
「その包みは…?」
「私が持ってるわ。」