『ハリーが貴方達商品に狙われているみたいよ』
『愛の妙薬か?お前が狙われてなければそれで良いさ。』
指輪を撫でながら祈った言葉に、相変わらず直ぐに返事が戻ってくる。
『そんな変な人居ないわ。』
『マルフォイとか居るだろ。』
『彼のプライド的に使わないし、色々あるのよ。』
『その話詳しく!』
『文字数制限で無理です。』
レンはその様なものがあるとは思えないが、そう言うと『クソ〜』と一言返ってきて思わず笑ってしまう。
『ふふ。その言葉、あの時の花火を思い出したわ。』
『今度会った時に聞くからな?』
『捕まえられるならどうぞ。』
『任せとけ。』
それにまたくすりと笑えば『今日も一日お疲れ様。おやすみなさい』と一言残してレンは指輪を見るのをやめた。
本当はスラグ・クラブのクリスマスパーティにジョージを誘おうかとも考えたが、生徒以外を誘っても平気なのかどうかが判らない。それにお店も忙しいだろう。レンはそう思えば、クリスマスの予定を聞く言葉を飲み込まんでしまっていた。
なんともない自分が彼を誘うだけでも色々考えては諦めてしまうのに、彼はあの時のパーティにどれだけの勇気を出して誘ってくれたのだろうか…そう思えば、いつも側で支えてくれていた、笑顔をくれていた彼の姿がどこか懐かしく、何も知らずに笑い合えていたあの頃に戻りたいと思ったり、逢いたくなってしまうなんて…と、今まであまり持った事のない気持ちに苦笑しては星を見ながら無意識に深く息を吐いてしまう。
気持ちを落ち着かせたい時、自分と向き合う時…そんな時いつも星を見ていたが、本当に火星が不吉なほど明るい。以前よりも明るくなっているような気がする…。
何か嫌なことが起こらなければ良いんだが…。