「まだ…あの部屋には私は入れていないんですけど、確認は気持ちが落ち着いてからで問題ないですか?」
「あぁ、問題はなかろう。…それでの、レン。バックビークの事じゃが、シリウスはこの森の事を考え、バックビークはハリーとレンで面倒を見て欲しいそうじゃ。」
「なら…もしハリーが許してくれるならバックビークはハグリッドに返してあげても良いですか?私は後どれだけ時間が残されているか判りませんし、1人でこの森で居るより、ハグリッドと一緒の方がバックビークも喜ぶと思うんです。」
ダンブルドアはその言葉に大きく頷く。きっとレンがそう言うと判っていたのだろう。
「ならば、ウィザウィングスと名を変え、ハグリッドの所へ連れて行くとしよう。それからこれはワシ個人の頼みなのじゃが、暫くの間ギルを借りても良いかの?」
「それはギルに聞いてください。私はギルのご主人様ではなく家族で友達、ですから。」
それにダンブルドアは小さく笑う。
レンの言葉を聞いたからか、ギルは恐る恐る姿を現しダンブルドアを見上げた。
「ハリーにこの事を伝えてから、事の次第によって…ほぼ確実じゃとは思うがクリーチャーは暫くの間ホグワーツで働いてもらおうと思っておる。その間ギルにもホグワーツに居てクリーチャーを見張って居て欲しいのじゃよ。キミは他の屋敷しもべよりクリーチャーと一緒に居った。そんなキミがいた方がクリーチャーも安心するじゃろうて。」
「恐れ多くもダンブルドア様。ギルめはこのお屋敷やお嬢様をお守りしたいのでございます。お嬢様はギルめを助けて下さり、同等に初めて扱ってくださった、大切なヒトのお友達でございます。ギルめはお守りしたいのでございます。シリウス様の御意志をギルめもお守りしたいのでございます。」
「ギルの気持ちもよう判っておる。それで、提案をしたいのじゃが…週に一度の休みと手当てをギル、キミにも与えたいと思っておるのじゃ。現にそういう扱いをしておるしもべ妖精もおるんでの。その休みにはキミの好きな様にすると良いじゃろう。ほかに何か希望があればワシも考え叶えられる事は叶えよう。」
ギルはその初めての事にどうしたら良いのか判らない様子で、レンは「ギルがしたい様にして良いのよ。」と言えば、ギルはダンブルドアの提案をのみ、ダンブルドアはそれにお礼を言うと、ドビーというしもべ妖精に色々聞き教わると良いとギルに言えば大きく頷いた。
「先生。学校にいる間に私がまた無茶をしないように、ギルに監視させるおつもりですか?」
レンが悪戯っぽくいうと「その必要がありそうな時はそうするかもしれんの。」とダンブルドアは瞳を輝かせていう。
「その様な事をせずとも、この子はレンの身を考えての行動をとるとワシは考えておるが」
その言葉にギルはこくこくと頷き、そのままギルはまた姿を消し、レンはリーマスに挨拶をしてからダンブルドアに連れられ、繋がったままの玄関からハリーの家へゆっくりと歩いて行く。