第14話
太陽が真上に登りそろそろお昼か…と思った時、ハッとした。
「あ…私、リーマスに時計返してもらうの忘れてたわ…。」
「貸してたの?」
「んー。ちょっと不思議な現象が起こって調べてみるって言ってたの。どうなったか聞こうと思ってたのだけれど、帰ってきたのが今朝だったから。…時計がないとちょっと不便よね。今度ホグズミード行けた時にでも何か買おうかしら…。」
そういえば髪留めも買い忘れた。としょんぼりした様に言えば「ラックスパートにやられすぎだよ。」とハリーは声を上げて笑ったので、思わずレンも笑ってしまった。
そんな時、コンパートメントにロンとハーマイオニーが入ってきてはハリーの隣にロンがどかっと座り、その向かい側にハーマイオニーが座る。
「あぁ、早くランチのカート来てくれないかなぁ。腹ペコだ。」
ロンは胃の辺りをさすりながらそういうとハリーの方を見ながらネビルとルーナに挨拶をする。
「ところでさ、マルフォイが監督生の仕事をしていないんだ。他のスリザリン生と一緒にコンパートメントに座ってるだけ。通り過ぎる時にあいつが見えた。」
「なにをしてた?」
ハリーはレンとの手を離しロンの方を向く様に座り直せば、ロンは下品な手の動きをさせ「いつも通りのこれさ。」と言っていた。
ハーマイオニーは監督生に比べたら尋問官親衛隊の方がお気に召してたのよ。と言うが、ハリーの意見は違う様だった。だが3年生の女の子が突然息を切らしながら入ってくればその話も中断させられる。
「私、これを届ける様に言われて来ました。ネビル・ロングボトムとハリー・ポッターとレン・クレスメントに。」
レンはその女の子から紫のリボンで綺麗に巻かれた羊皮紙を受け取り、有難うと微笑んで見せれば、女の子はぽーっとレンの顔を見つめるとすぐにハッとして頬を赤らめる。
「ご、ごめんなさい!とっても綺麗だから…。」
そう真っ赤な顔で言い始める女の子に「えーっと、有難う?」と首を傾げながら返すと、彼女は真っ赤の顔のまま頭を下げれば転ぶ様にコンパートメントを出て行った。
『レン・クレスメント
初めてのお手紙がこの様な物で申し訳ない。キミには是非ともコンパートメントCでのランチに参加してもらえると大変嬉しい。 敬具
H・E・F スラグホーン教授』