「お食事に招待したいって。」
そう言えば、リーマスがあからさまに嫌そうな表情を浮かべたのでレンはクスクスと笑ってしまった。
「リーマスもシリウスみたいに子供みたいな所があるのね」
「断れないのかい?」
「開催が今日の夜ですもの、断るにも断る時間がないわ。」
レンがそう言えば、自分も確認するといった風に手紙を受け取り目を通すリーマス。
全てを読み終えれば深い溜息をもらした。
「ね?…少し顔を出したら、直ぐに戻ってくるわ。支度をしてくるわね」
レンがそう言いながら、リーマスに笑みを零しリビングを後にすると、自室へと向かい脚を進める。
が、クローゼットを開けてレンは暫し悩む事になった。
小さいといえども、一家のパーティにクレスメント家当主として呼ばれているのだ…
普段の服装で行く訳にもいかないだろう。
だが、レンにはこういった時、なにを着て行ったら良いかが良く解らない。
ふぅ…と小さく息を吐き、ベッドに腰掛ければ、そこには包みが一つ転がっていた。
レンはこんな包みを買った記憶はない。
なんだろうと思いその包みをゆっくり開いてみれば、黒いドレスローブに一つのメモ。
"密かな贈り物としたかった為、招待状とは別の梟で贈らせていただきました。
もしよろしければ、お受け取り下さい。 ルシウス"
ルシウスもなかなかの策士だとレンは思った。
わざわざ寝室に届けさせるようにした彼に、素直に感心してしまった。
それを着るかどうか悩んでしまったが、他に着ていく様な服もなく、レンはそれに袖を通す事にした。