シリウスの帰りを待っていたが、シリウスは時間まで帰ってくることはなく、レンはリーマスに「いってきます」と別れを告げ、上からマグルのコートを羽織、マルフォイ邸の近くに姿くらましをした。
そこから少し歩き、マルフォイ邸の扉をノックすれば出迎えてくれたのはナルシッサだった。
ナルシッサはニッコリと微笑みレンを受け入れてくれると、少しだけ綺麗になるお手伝いをして差し上げますわと言い、杖を一振り。
するとレンはナルシッサが思うドレスに似合うメイクをされ、ありがとう御座いますと笑みを浮かべてから、コートを脱ぎ、促されるままに部屋の方へと向かった。
「姫君、お久し振りで御座います」
部屋に入れば、そこにはルシウスと、クラッブとゴイルの父親と母親、そして闇の魔法使いが数人に、あのセブルス・スネイプ…そして部屋の隅には、ドラコ達の姿も見えた。
「本日はお招きいただき光栄ですわ。素敵なドレスまで頂いてしまって…ありがとう御座います」
「いえ、そのドレスを身に纏った姫君を見ることが出来、嬉しく思いますよ」
ルシウスはレンの手を取ると、その甲にかるく口付けをし、レンは社交辞令的に笑みを浮かべた。
「貴女を思い選んだそのドレス、とても似合ってらっしゃる。」
「相変わらずお上手ね」
「いえいえ、事実を申しているだけですよ。…それにしても暫く見ないうちに、とても女性らしく美しくなられた」
ルシウスはまるで愛する人を愛でるような視線をレンに向け、レンはなんだか恥ずかしくなり視線を逸らせば、ルシウスは小さく笑った。
「さぁ、セブルス。姫君の為に一曲ダンスのお相手をして差し上げてはいかがかな」
スネイプは突然ふられたにも関わらず「喜んでお相手いたしましょう」といつもの口調で言えば、形式に忠実にレンをダンスに誘う。