その話を聞いてから、我々はある休日に早起きをし談話室で待つ事にした。
「フレッドおはよう。今日は早いのね」
レンがそう俺らに声をかける。
俺は暖炉の火に当たり眠たくなっていた目が一気に覚めた気がした。
「おはよう。たまにはね」
「ジョージはどうしたの?」
「あー昨夜の実験で…ちょっと、ね」
フレッドは少し心配そうな表情をしてみせる。
それにレンは少しだけ首を傾げフレッドの膝に居る一匹の猫を見ていた。
「それ?」
「誰のか判らない猫さ。」
レンはジッとその猫を見ていた。
猫は内心ハラハラだ…。
そう、猫は俺…ジョージ・ウィーズリーなのだ。
昨日やっと開発に成功したアニマルトローチの試作品。
俺はこれの実験も兼ねて彼女の一日を探る事にしたのだ。
「みゃー」
俺はフレッドの膝を降り、レンの足元へ歩いて寄ると頬を摺り寄せる。
猫ってこういう事よくやってるだろ?
「その猫、レンの事気に入ってるみたいじゃないか。飼い主見つかるまで側にいてやれよ」
フレッドはナイスタイミングでレンにそう言うと、レンはしゃがみ、俺…もとい猫を抱き上げる。
「…まぁ良いけど…」
そのまま胸に抱えるとフレッドを誘い、大広間へと向かった。


レンは俺を膝の上に乗せたまま、隣にハーマイオニー・グレンジャー。そして反対側の隣に相棒で朝食を取っていた。
相変わらず小食で、トースト一枚にベーコンや卵を少し口にしただけで食事は終わっていた。
「みー…」
俺が小さく声を出せば、レンは優しく頭を撫でてくれる。
これがこんなに気持ちの良いものだとは、こうなるまで判らなかった。
「フレッド、この子って何食べるの?」
「何でも食うんじゃね?」
「ダメよ!子猫だし、ミルクだけとかの方が良いと思うわ」
それを慌てて否定したのはハーマイオニーだった。
そんな殺生な…育ち盛りな俺は、そんなんじゃ足りねぇってーの。
俺は思わずフレッドの膝に飛び乗りパンを要求。
アイツの膝の上で美味しくパンを頂いた。
体が小さく所為もあり思ったより食えずあっという間に満腹になり、フレッドはまた俺をレンに渡すと何処かに姿を消してしまった。