午前中は図書館で過ごしていた。
レンは宿題が終わっている様で、適当に本を持ってきてそれを読んでいる。
今は…動物もどきについての本…か。
彼女は読書家…なのだろうか?
そして俺の弟、ロンとハリーは宿題に追われている様子。
グレンジャーも宿題かと思いきや予習らしい。
昼食を済ませてから、レン以外はハグリッドの所へ行くというのだが、レンはそれを見送ると俺を抱えたまま泉の方へと歩いていく。
あからさまに一緒に行く体で弟達は話をしていたのだが、レンは自分も誘っていると気付かなかった様だ。
背凭れに丁度いい木を見付けるとそこに腰掛け、また読書。
俺はいつもハリー達と共に居ると思ってたんだが…案外そうでもないらしい。
弟達が引き返してこないところを見ると、こういう"気付かない"が普通にあるんだろう。
「レン、今日は一人なのか?」
聞き覚えのあまりない声に俺は顔をあげると、そこにはマルフォイがいた。
俺達の前では憎たらしい笑みを浮かべてるが、レンの前だとそうでもない事が判明…って関係ないけど。
「いえ、2人よ。此処に1人居るでしょう?」
レンがそう言い俺の頭を優しく撫でる。
…一人というより、一匹だろ…
なんて心の中でつっこんじまう。
「なんだそれ」
「猫みたいね。」
「そうじゃなくて…」
レンはこうした所が抜けてると俺は少し思ってしまったが、そんなところも可愛いんだよな。
って俺、重症じゃないか?
彼女はそんな事を気付きもせずにクスクスと笑った。
「預かったのよ。少しの間一緒にいようと思って。」
「とんだ貧乏くじ引いたもんだな」
「そうでもないわ。」
レンはそう言うと、隣に奴は座った。
「動物もどきに興味があるのか?」
「えぇ…あの大きな空を羽ばたけたら素敵じゃない?」
「箒があるだろ?」
「私が飛ぶの下手なの知っているでしょう?…道具を使わないで鳥になってこの大空を自由に飛べたらどんなに気持ちが良いんだろうって思って」
「ふーん」
確かに彼女はとても重いものを背負っている。
自分の父親の事…そしてその父親が殺した人の子供の手伝いをしながら自分の父親を倒そうとしているのだ。
その上、旧家クレスメントとしてのものも多いのだろう。