第18話
レンはそのまま不機嫌そうに寮へと戻ると、レンの怒り様にハーマイオニーとロンがギョッとしたようだったが、レンはそのまま気にもせず寝室に戻りベッドの周りにカーテンを引くとそのまま横たわった。
「レン…なんかあったの?」
ハーマイオニーがそっと様子を見に来ては声をかけ、カーテンの中を覗いた。
レンは仰向けに横たわり顔に本を乗せたまま動かなかった。
「貴女がそんなに怒った姿をみせるなんて珍しいじゃないの…どうしたの?」
「胸騒ぎがして苛々するの。」
レンが短くそう答えると、ハーマイオニーはレンのベッドに腰掛けじっくりと話を聞くつもりなのかそのまま続きを待っている。
「アーニーとかいう奴と他のハッフルパフの生徒たちが図書室でハリーがスリザリンの継承者だって話してたわ。コソコソと。それも我慢できなかったのだけど…何だかそれ以外に胸騒ぎがするの…何か起こりそうで、何か見落としていそうで…それがまた判らないから苛々する」
「皆がハリーをスリザリンの継承者だって話すのは仕方ない事だわ。ハリーはパーセルマウスだったの」
「私だってパーセルマウスよ?だから何?ハリーが今までしてきた事も考えないで、継承者だ継承者だって避けて噂して馬鹿馬鹿しいわ!」
レンはバッと起き上がり本を落としながらそう声を荒げると、ハーマイオニーは苦笑を浮かべた。
「あー…違うの。そうじゃないのよ…」
レンはハーマイオニーの表情を見てハッとすると額に手を置き俯きながら呟いた。
「パーセルタングで何て言ったのかも解らない癖に、ただ見た目だけの判断で決め付けないで欲しいの…」
レンは小さくそう呟くとハーマイオニーは「そうね」と側に居ながらもレンの話をじっくりと聞こうとしてくれている。
自分は八つ当たりのような事をしてしまったのにと、レンは申し訳なく思った。
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