第19話
「父上は僕が目立たないようにしてスリザリンの継承者にやるだけやらせろと仰る。でも関わり合いになるなって」
「それは、ルシウスがドラコを心配なさってるんだわ。秘密の部屋には魔物が住むの。人を殺める事が出来るような…だから、貴方がそれに巻き込まれ死なないように案じてるんだと思うわ。何にしろ、あまり首を突っ込まない方が良いわね。」
レンはクラッブとゴイルを見てからドラコを見ると少し冷ための笑みを浮かべて話を続ける。
「貴方達は私とは違う。」
「やっぱり君が…」
「そういう意味じゃなくて…死んだら悲しむご両親やお友達も居る。危ない事には関わらない方が良い。」
「君がやるなら僕だってやれるさ。僕は君が…」
「違うわ。はっきりといえる。父親が誰であろうと、クレスメントの血で特殊な力が使えようとも、私は彼らを石にしてない」
レンがキッパリとそう言うと、ドラコは残念そうだった。
「ご期待に応えられなくてごめんなさい。お話がそれだけならそろそろ私は寮に戻るわ。」
レンがそう言うと、ドラコは小さく頷いたので、ドラコから借りたローブを脱ぎ自分の物に着替えると、ドラコのローブを畳んで返した。
「あ、そうだった。ドラコ、メリークリスマス」
レンはそう言い、ドラコに贈り物をすると、ドラコは少し頬を紅く染めて嬉しそうにそれを受け取り、テーブルの上に置いてあった包みをレンに渡した。
「あ、それ私へだったの?…ありがとう」
レンはそう言い、その場で包みを開けさせてもらうと、ネックレスを飾っておけれる綺麗な置物が入っていた。
「キミの母親の形見。以前見せてもらったけどとても綺麗だったから…そうして飾ったらもっと綺麗じゃないかって思って」
レンの母親が、どんな時も首からはずす事がなく身に付けていたと言われた六角水晶を、ダンブルドアから受け取った日から、レンもそれを肌身離さず身に付けていた。
淡いブルーの水晶でよく見ると、水晶の中で白い小さな雪の結晶が降り注いでいる。
レンはドラコからのプレゼントを「ありがとう」とお礼を言いカバンにしまうと、談話室を出ようとする。
「あ、そうだ。クラッブ、ゴイル。お前ら腹が痛いんだろ?レンを送ってって帰りに医務室でも行ってそこで石になってる奴らを僕からだって蹴り飛ばしてこいよ」
ドラコの提案にクラッブとゴイルは何度か頷くとレンと一緒に談話室を出た。
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