第20話
玄関ホールの近く歩いてくると、2人はまだレンの後をついてきている。
「ねぇ、医務室はこっちじゃないわよ。別に送ってくれなくても結構」
レンはそう呟くように言うと、2人は慌てて「あー」とか「そのー」とか困ったように声をあげる。
どうもこの2人は”いつもの2人”とは様子がおかしい…。
「…ねぇ、どっちがどっちなの?」
レンは振り返ると、思い切って二人にそう聞くと、2人とも目を丸くした。
「なんだよ…気付いてたなら言ってくれよ。まったく心臓に悪いよ」
クラッブがそう言うと、ゴイルは大きく頷いて言葉を続けるが、クラッブの髪が段々と赤くなっていき、ゴイルの額には稲妻のような傷跡が現れてきてレンはクスクスと笑った。
「気付いていた訳じゃないの。なんだかいつものクラッブとゴイルじゃなかったからカマ掛けただけよ。で、クラッブがロンで、ゴイルがハリーなんだ?」
レンがそう言うと何で判ったのだろうかと、2人は顔を見合わせる。
すると2人の変身が段々と解け、直ぐに変身が解けた。
レンはそのまま笑い歩いていると、カポカポと大きな靴で歩く音が聞こえ、更に笑ってしまう。
「あーこの靴、クラッブとゴイルのなんだ。返してから戻らないと…」
「なら私が返しておくわね。その格好を他の人に見られただけでも怪しまれるもの」
レンがそう言うと、御願いといい、2人は靴を脱いでレンに渡す。
レンはそれを受け取り、ハリーたちとその場で別れた。
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