第20話
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本物は玄関ホールの物置に鍵をかけて閉じ込めてあるらしく、レンはその場に来ると直ぐにわかった。
2人が中からドンドンと激しく叩いている。
レンは音を立てずに靴を物置の前におくと、物陰に隠れて魔法で物置の鍵を開けた。
すると本物のクラッブとゴイルが中から慌てて出てきて、不思議そうに首をかしげ自分の靴を履くと、寮への道を歩いて戻って行った。
レンはそれを見届けると、マートルのいるトイレに向かう。
何となくだが、そこにハリーたちがいる気がしたのだ。

レンの予感は当たっていた。
マートルの嬉しそうな声がトイレの外まで響いていたので、レンはゆっくり扉を開けて「こんばんは」と声をかける。
そしてその先に目にしたのは、人の大きさをした猫だった。
「もしかして、ハーマイオニー?」
レンがそう言うと、その猫とハリー、そしてロンは同時に頷いた。
「ハーマイオニー、医務室へ行きましょう?」
レンはそう言うと、ハーマイオニーはなかなか同意してくれなかった。
「そのまま猫のままで、マートルとここに住むのと、医務室へ向かってマダム・ポンフリーにその姿をみせながらも治してもらえるのの、どっちが良いの?」
とレンが言うと渋々トイレから出てきて、一緒に医務室へ向かってくれた。
マダム・ポンフリーはハーマイオニーが泣きじゃくるので深く追求はしなかったし、女の子が毛むくじゃらの顔を他の人に見られるのは恥ずかしいだろうとカーテンをベッドの周りに引いてくれた。
ハーマイオニーが、毛玉を全て吐いて元の姿に戻るまで数週間の入院を要した。
レン達は時間が許す限りハーマイオニーの側にいたが、次第にマダム・ポンフリーが寮へ帰りなさいと叱ったので渋々レン達は寮へと戻る。
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