第21話
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「貴方々、クレスメントの頭脳と魔力、それを失うことは魔法省にとっても大きな痛手だ…どうか考えてはくれないかね」
「私は…ただ、家に帰りたい…シャルと約束したんです…それだけなんです」
「引き受けてくだされば、お返しする事は出来ますが、引き受けてくださらない場合、未成年の魔女が強大な魔力を使った罪を問わねばなりません」
「家に帰りたければ、また来年もホグワーツに行きたければ、友に会いたければ引き受けろと…そういう事なんですね…」
「そう捉えてもらっても結構」
「コーネリウス…姫君は今、大切な者を失われて戸惑っておられる。このような時に…」
「ルシウス…ありがとう…。大臣…私にはまだやらねばならない事があります。だから…引き受けるしか道がありません」
ファッジはその返事を嬉しそうに受け入れると、書類とレンの前に並べサインを求めレンはそれにサインをする。
「ではクレスメント家の当主受け継ぎの儀を行うとしよう、杖腕を出しなさい」
コーネリウス・ファッジにいわれレンは杖腕を出すと水晶を一つ取り出し、レンの拳の上に置く。
杖でとんっと叩くと、水晶はレンの手の中へ溶けるように入っていき、クレスメント家の家紋が浮かび上がった。
家紋が淡く光り、ゆっくりと消えて行くのと同時に同じ握られた手の中に異物があるのを感じ、レンは手を開くと、そこには家紋が彫られた一つの指輪が握られていた。
それを黙ったまま確認すると、ルシウスは驚きや喜びの様な表情を浮かべたし、ファッジは驚いたように口を開く。
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