第21話
「ルシウス…ご迷惑をお掛けしました…ナルシッサにも、心配をお掛けしてすみません」
「とんでもございません、姫君。どうか落ち着かれるまで我が屋敷でごゆっくりと…」
「いいえルシウス。これ以上ご迷惑をお掛けする訳にはいきません。私は…屋敷に戻ります。家に帰って現実を受け入れないといけない気がするのです」
レンはそう言うと二人は顔を見合わせたが、渋々納得してくれたようだった。
「姫君…あの当主の儀式はクレスメント独特のものなのです。あれは後継するに値する魔力を持ち合わせていないと成功しないものなのです。その器がなければあの水晶の力は血液に流れ込み内側からその者を焼き殺すと言います。」
「…?」
「貴女はそれだけの資格がおありだ。私共はいつでもお力になりますぞ」
「ありがとうルシウス…」
レンはそう言うと、その場から姿くらましした。
自宅に帰ると、ダンブルドアとリーマスが椅子に座りレンの帰りを待っているようだった。
レンが姿を現すとリーマスは駆け寄りレンを強く抱き締めてくれる。
「ありがとう…リーマス…大丈夫。」
レンはそう言いリーマスから離れた。甘える事すら禁止されているような気がしたのだ。
「レン…実に残念なことじゃ…伯父さんと叔母さんは決められた場所でちゃんと眠っておる。屋敷しもべのシャルのことだが…」
ダンブルドアがそう言うとレンの中から熱いものがこみ上げてきて、レンは慌てて俯いてしまう。
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