第22話
目が覚めると自分の部屋で、何故かパジャマ姿でベッドに横たわっていた。
レンは胸がキュッと締め付けられるような思いがし、慌ててそのままリビングへと降りていく。
「おはよう、レン。目が覚めたのかい?」
そう笑みをむけてくれたのはリーマスだった。
レンは何も言わずに俯いていると、リーマスは側まで来てくれ、優しく頭を撫でてくれる。
「ダンブルドア先生なら、ホグワーツに戻られたよ。レンは気持ちが落ち着くまで此処で休んでいて良いって」
リーマスがそう言うと、レンは小さく頷いてみせる。
何も言わないレンと視線を合わせるように少し屈み、瞳を優しく見つめると「大丈夫かい?」と声を掛けてくれる。
「リーマス…貴方は、此処にいない方が良い…」
レンがそう言ってもリーマスは何も気にしていないように表情一つ変えなかった。
「レンはどうしてそう思うのか教えてくれるかい?」
「ファッジが…魔法省大臣が、教えてくれたの。犯人は私を襲おうとして、此処に来たんじゃないかって…。もしまた、その人が来て…其処にリーマスがいたら…」
レンはそこまで言うと俯き、瞳から大粒の涙をいくつも溢れさせた。
「私が…一緒に居たいと願ってしまったから…家族も温もりも、本当は私なんかが求めてはいけないものだったのに…」
リーマスはそれを優しく抱き締め、ゆっくりと背中を撫でてくれている。
「そんな事を思ってはいけないよ。それに私はそんな事では死なないさ。キミの側で、キミのお母さんが見届けられなかった事を私が見届けていきたいんだ。」
何も言わないレンの背をゆっくりと撫で続けながら、リーマスは言葉を続ける。
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