第22話
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「リーマス…これ。」
作り上げたうちのひとつをリーマスに差し出すと、リーマスはどこか懐かしそうな色を瞳に映しながらもそれを受け取る。
リーマスが受け取った手にレンが触れると、その水晶はリーマスの手の中に溶ける様に消えていき、一度だけクレスメントの紋が浮かぶ。
「これで、自由に出入りが出来る筈だから…」
「あぁ、ありがとう。」
リーマスはどこか嬉しそうにレンに微笑んでくれたが、レンはまだ上手く微笑み返す事が出来なかった。
暫くして、ドビーが鼻をすすりながらレンの元に戻ってくると同じ様に水晶を手渡す。
「好きな時に…シャルに会いに来てあげて…きっと喜ぶわ」
そう言うと、ドビーはまた大粒の涙を零しながらお礼を言い、何か伝えたい事があるのかドビーはその場でモジモジとしている。
だが、今のレンはそんなドビーを気遣い声をかけるという事すら考える事が出来なかった。
「どうかしたのかい?」
リーマスもその様子が気になっていたのだろう、ドビーに声をかけるとドビーは胸の前で右と左の指を絡めながら迷いの眼差しでリーマスとレンを見る。
「ドビーめはお伝えしなければならない事があるのでございます。」
レンは何気なくドビーを見る。
その瞳は輝きが失われているような瞳で、ドビーはまるで自分の事の様に辛そうな表情を浮かべた。
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