第22話
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「ですが、ドビーは言ってはならないのでございます。」
「言える範囲で構わないから、教えてもらえないか?」
リーマスは相変わらず朗らかにそう声をかけると、ドビーはゆっくりと頷いた。
「ドビーめはご主人様の悪口を言ってはいけないのでございます。ですが、お嬢様の為、ドビーは決意したので御座います。」
「レンの為?」
「はいでございます。シャルはお嬢様がお泣きになる事を望んだりしません。ドビーめはシャルがお伝えしたかった事をお伝えしなければならないのでございますです!」
ドビーは両手をぎゅぅっと握り締め、体を小さく振るわせた。
「あの一家を信用してはいけないので御座います。貴女様がとても危険なので御座います…どうかお気をつけ下さい」
ドビーはそこまで言うのが限界なのだろう、そこまで言うと「ドビーは言ってしまった!ドビーは悪い子!」とキンキン声を上げて壁に頭を叩きつける。
「ドビー…お止めなさい…わざわざ、私の為に…ありがとう…」
レンは機械的にそう言うと、ドビーは動きを止めて深々と頭を下げると姿をくらました。

レンはそれからリーマスに世話をしてもらいながらも、どれだけの時を過ごしたか判らないまま、笑顔も消え言葉も言葉に宿る感情すら失った生活が続いていた。
当主になってから、毎日のように多くの手紙が梟によって届けられた。
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