第22話
ダンブルドアはそれに返事を返してくれると、レンの側まで来て、一つの包みを手渡してくれた。
「ハッピーバースディじゃよ、レン」
レンはそのままそれを受け取り、ダンブルドアをジッと見ていた。
包みを開けないのかの?とダンブルドアにせかされて、レンはゆっくりと包みを開く。
「本当の成人はまだまだ先の事じゃが、一応成人したと扱われておるのでの。ワシからそれを贈らせてもろうた」
包みの中は星々の彫刻などがされている綺麗な懐中時計だった。
魔法界では、成人すると時計を贈るのが慣わしだ。
「本当に成人したその時は、また時計を贈らせてもらうからの」
ダンブルドアはそう微笑んで言ってくれてレンは「ありがとうございます」と呟きそれを抱き締めた。
ダンブルドアは少しの間リーマスとお茶をして、何かを話している様子だった。
だが、レンは定位置である、窓の側の揺り椅子から離れる事はなくじっと窓の外を見ていた。
「それではワシはそろそろ帰らせてもらおうかの。」
ダンブルドアがそう言った時だった。
レンは小さく「あ」とこぼすと、ダンブルドアがレンの方を見ている。
レンは以前にリーマスにあげたのと同じ、小さな水晶を取り出すと、ダンブルドアにそれを差し出しす。
ダンブルドアはそれが何だか判っているようで「真の信頼をワシに向けてくれているのじゃの。」と喜んでそれを受け取ってくれた。
水晶はリーマスの時と同じようにレンがダンブルドアの手に自分の手を添えれば、ダンブルドアの手に渡ると溶ける様に消えクレスメントの紋章が淡く光り、そしてゆっくりと消えていった。
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